ミネ歯科医院 歯のこと、口のこと、皆で一緒に勉強しようよ。 -16ページ目

前回お話した、患者さんの模型です。

「ちょっと、噛みあわせがおかしいな?」と思ったのです。


歯のこと、口のこと、皆で一緒に勉強しようよ。

下の5番は、膿が溜まっていて、根にヒビが入っていたので抜歯しました。

下の冠は、私が歯を抜く数日前に別の歯医者さんで取ってもらっていました。

ここは、何か歯をいれないといけません。

インプラントでも、ブリッジでも、入れ歯でもいいのですが、患者さんとご相談して、ブリッジを入れることにしました。


ちょっと、見てください。上の5番が少し下がっています。

抜いたばかりで、こんなに出てくることはありません。

この、状態で、ブリッジを入れると、まっすぐな冠ははいらないのです。

上の5番は神経のある、天然歯です。

4番と6番は、神経を抜いて冠がかぶっていました。

下の4番と6番は神経のある天然歯です。

上の歯を良く見てみます。


歯のこと、口のこと、皆で一緒に勉強しようよ。
凸凹していますが、4番と6番の冠が少し低いような気がします。

5番が出ているというわけではなさそうなのです。

他の歯も注意深く見ていくと、左側の冠も低いところがあります。

前歯はというと、


歯のこと、口のこと、皆で一緒に勉強しようよ。
赤い丸の所は、下の歯がぶつかって、削れています。

噛みあわせが全体に低くなって、下の前歯が、うえの前歯を押して、少し歯が出てきてしまっています。

なんで、このような噛みあわせになったのかを考えたのです。

少しずつ、少しづつ、冠を治すたびに、噛みあわせが低くなり、右にずれていったのでしよう。


ブリッジはなるだけ、まっすぐに入れたいのです。

ここの、抜けているところを、インプラントにするにしても、入れ歯にするにしてもです。

歯が凸凹していると、必ず、噛む力の負担のかかり方が違います。

抜いた歯も、悪くなるべくして、悪くなったと思うのです。


今は、噛めるからこのままでいいという先生もいるかもしれません。

でも、前回もお話しましたが、右側の頬の筋肉が発達して、お顔も、少し曲がって見えます。

そして、少し顎も痛くなり始めています。

顎がスムーズに動かなくなってしまうからです。

患者さんとずいぶん相談しました。

患者さんにとっては、いろいろな、負担も多くなります。


でも、納得していただいて、仮歯を入れることにしました。

1週間近く仮歯で、使っていただくと、

「顎が、戻ったような気がするの。前歯も強く当たらないしいい感じになったの。」

とうれしいお言葉。

ほっとしました。


次回から冠を作っていきます。(o^-')b







最初から、仕事ができる子はいません。


歯科の仕事は、勉強と、経験です。




自分で、勉強し、経験を積み重ねていくことで、力がついていきます。


一つ一つの経験を、自分のものにしていかなければなりません。


結局は、その積み重ねを、どのようにして自分の力にするかにかかっています。




同じ環境でも、成長の仕方が、違うことがあります。


でも、その子にあった成長をさせていかなければ、うまくいかないのです。


わたしは、ここのところが一番難しいと思っています。


1から10まですべて教えても、すべて出来る訳ではありませんし、出来ることは限られています。


どんなに優秀な子でもプレシャーに押しつぶされてしまいます。




1が出来るようになったら、2と言うように、少しづつステップアップすることが大切です。


そして、出来るようになったら、きちんと、先生が評価すること。が、重要になってきます。


そして、慣れてくると、どうしても、少し、慢心してきてしまいます。スッテプを少し、厳しくして、課題を与えます。


これで、いいと言うことはありません。上には上があります。




少し育った、だいたい3年以上のスタッフには、後輩の指導をしてもらうようにしています。


指導をすることで、自分もステップアップしていくからです。


この、指導の為の、教育もしていかなければなりません。


この方が、難しいような気がします。


まかせておけるまでには、10年近くかかった気がします。






とにかく、コミュニケーションをとることと、良いところを伸ばしてやることが、大切です。


経験を積めば、技術は後から、付いてきます。




私も、現在教育中です。まっ。一生続きますけどね。 (o^-')b


患者さんのお口を見ると、その方のお口の歴史が見えてきます。


例えば、左の上に冠を入れたとします。もし、その冠が低くて噛みにくかった時、どうしても、右側で噛んでしまいます。

そうなると、右側に、顎がずれてくるのです。

よく、噛みグセといいますが、噛みグセというよりも、噛めるところで噛むだけなのです。

患者さんは、「そうなの、右ばかりでかむのよ。左も噛めない訳じゃないんだけど。」

とおっしゃいます。

顎は、関節によって、動いていますから、その、関節の動きも変化してきます。

そして、関節の骨も変形してきます。

ひどくなれば、顎関節症の症状が出てきます。

顎関節症の症状がでないときは、実に、それなりに患者さんは使いこなしてしまいます。


右側で噛み始めるとどうしても右の冠が外れたり壊れ始めます。

これを、治すときには、今度は、、顎がずれたままの状態で作ってしまいます。そしてさらに、左側を噛むようにするために顎をもっとずらして、作ってしまいます。

右側の冠が壊れ始める頃には、ご自分の健康な歯は、ほとんどの方が擦り切れてしまったり、動いてしまいます。


ここまで来ると、少し、お顔も形も変わってきてしまいます。

前歯が出てきたり、右側の筋肉が発達してお顔が曲がったようになってしまいます。

さらに、顎関節症の症状が出てきてしまうこともあります。


長い歴史です。たぶん、10年以上の歴史もしれません。


ここまでのお口の歴史が、お口の中を見てわからないと治療に進んでいけないのです。

一つ一つ、患者さんの感覚を呼び起こして、戻していかなければなりません。

この状態を見逃してしまうことが、私にはできないのです。



次回は、模型で説明します。







スタッフから、きずかせてもらうことも多くありました。


アシストにつくスタッフによって、治療がしやすかったりすることがあります。

水を吸う、バキューウムを持つのも、ベテランのスタッフはちょっと違います。

小さなミラーでしか見えないところもあります。

ですから、ミラーを見ながら、歯を削ることもあります。

機械からは、お水も出ますから、ミラーの曇りをとらないと見えないこともあります。

スタッフは、時折、ミラーに風をかけてくれます。

そうすると良く見えるのですが、このタイミングが、つまり、風をかけてほしいなと思った時に、かけてくれるスタッブがいました。

「何で、わかるの?」と聞いたことがありました。すると、

「先生の目線が、変わるのです。だから、わかるんです。」

びっくりしました。私の目線まで見逃さずに見ている。すごいです。


ここまで来ると、アシストも、上級者です。

もっと、びっくりしたことがあります。

歯を抜いたりする時、特に難抜歯のアシストは、上手なスタッフがつくととてもやりやすいのです。

勤務している先生たちも、Yさんについてもらうと、ものすごく抜歯が、うまく出来るような気がするんです。

声をそろえて言うのです。

Yに聞いてみました。

「みんなも、Yだと、やりやすいって言うんだけど、なんでかなあ?」

「抜歯は、血が出るので、どうしても視野が悪くなりますよね。視野を良くするためには、バキュームで、吸ったり、ガーゼで、拭いたりするのですが、先生が、ここは力を入れて抜こう!と思った時に、目の前で、ちらちらするとやりにくいですよね。その時は、視野が悪くなっても、バキュームは動かさないんです。

私も、先生と同じ気持で、バキュームについているからかなあ。」


超ベテランです。


これが、アシストの、極意です。





「実は私ね。目の周りがちくちく痛くて、頭まで痛くなったので、眼科にいったのです。  

眼底出血でもしたのではないかと心配になりましてねぇ。

いろいろ調べてもらったんですけど眼科の先生は何でもないって言うんです。

そしたら、歯の痛い所はありませんか?って聞かれたので、実はなんとなくあるんです。って言ったのです。眼科の先生に、だったら、歯医者に行った方が良いって言われたのです。


それで、先日来たんですけど、先生に歯を抜いてもらったでしょ。

それから、目の痛みはすっかりなくなったんですよ。

眼科の先生でも、歯が悪いの解るんですね。」  もちろんです。

歯の神経は、三叉神経の末梢神経です。

三叉神経とは、名前のとおり三本の神経です。

ちょうど耳のあたりから三本に、眼神経  上顎神経 下顎神経に分かれています。

ですから、下の歯が痛くても、上顎が痛かったり、目のあたりや、こめかみあたりが痛くなったりするのです。


痛いは、何らかのサインです。

サイン見逃さないでくださいね。(o^-')b