2024.02.12(月)　神秘の五穀神：お稲荷さんと「初午の日」の謎に迫る

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おはようございます。北海道苫小牧（とまこまい）市、『霊観占い大幸』代表の峰ゆり子です。今日も御縁を授かり感謝いたします。また、いつもブログをご支援くださいましてありがとうございます。

今日は「初午（はつうま）」。

「初午」とは、2月初めの「午の日」のことを指すのですが、全国各地に数多くある”お稲荷さん（稲荷神社）”の御祭神「宇迦之御魂神（うかのみたまのかみ）」を祀る神社で「初午大祭」というのが行われます。皆様、誤解されていらっしゃる方が多いのですが、稲荷神社にある狐（きつね）像は、稲荷神様の御使いです。

古来、田の神様は、稲刈りが終わると山に登って山の神になります。春になると山から下りて来て、田を手伝ってくださる神様です。どうして狐かと言いますと、狐は春になると山から下りて来て田畑の鼠（ねずみ）を食べ、秋になると山へ戻り帰ることから、「稲荷神様の使い」であると考えられたのが始まりとされています。この神様は「宇迦之御魂神（うかのみたまのかみ）」というのですが、日本神話に登場する”女神様”です。名前の「宇迦（うか）」は、「穀物や食物」という意味があり、「稲の精霊」を表す言葉だとされています。また「御魂神（みたまのかみ）」の「御（み）」は「神聖」を意味し、「魂」には「精霊」という意味があります。

それゆえ、「宇迦之御魂神（うかのみたまのかみ）」とは、「稲に宿る神聖な精霊の神様」という意味が込められています。

宇迦之御魂神（うかのみたまのかみ）は、八百万の神様の中でも代表的な「食物神」で「五穀豊穣の神様」です。

日本最古の歴史書とされる『古事記（古事記が書かれたのは、奈良時代より500年ほど後の室町時代以降たどとされています。）』にも出てきます。

「初午はいつから始まったの？」

「初午」は、奈良時代の和銅4年（711年）2月の初午の日に稲荷大神が稲荷山に鎮座したという話に由来します。そのため「初午の日」に「初午祭」を開くようになったのは、奈良時代の頃からだと考えられています。穀物の神様が稲荷山（伊奈利山）に御降臨されたのが和銅4年（711年）の「初午の日」であったことから「稲荷神社の大祭（初午大祭）」と呼ばれるようになったそうです。

日本の歴史の凄さは、1000年以上経った現代でも、「初午」の風習が全国各地で続けられて暦にも載っているところです。

それゆえ、もともとは神様の話から始まります。

「宇迦之御魂神（うかのみたまのかみ）」という神様は、「須佐之男命/素戔嗚尊（すさのおのみこと）」と「大市姫命（おおいちひめのみこと）」の子供だと言われています。この「大市姫命（おおいちひめのみこと）」とという神様は、「大山津見神（おおやまづみのかみ）」の娘なのですが、「須佐之男命/素戔嗚尊（すさのおのみこと）」と結婚し「大年神（おおとしがみ）」と「倉稲魂命（うかのみたまのみこと）」を産んだ関係で「五穀神」として崇敬されるようになりました。

また、「須佐之男命（すさのおのみこと）」は、出雲（いずも）の須賀の宮で「櫛稲田比売命（くしなだひめのみこと）」と結婚されるのですが、その後に結ばれるのが「大山津見神」の娘である「大市比売命（おおいちひめのみこと）であるとされています。神名の「大市（おおいち）」とは、「大和・伊勢・参河・備中」の「大市」の地名によるものではないかとの説も？

歴史によると「稲荷の発祥」は、全国の稲荷神社の総本宮である京都府「伏見稲荷大社」とされています。当時、地方豪族の秦（はた）氏が「伊奈利山/稲荷山（いなりやま）」と呼ばれる神様を信仰していたらしく、この「伊奈利」に「五穀豊穣の逸話」があることから、「稲がなる神様」として知られるようになったとも伝えられています。

さらに、「稲荷（いなり）」という言葉は「稲生り」に由来しているらしく、この様な風習が、稲荷神様の御使いとされる狐（きつね）が結びつき、「家を守る（家内安全）」「豊作」、「商売繁盛」を祈願する「初午祭」が行われるようになったようです。

わたくしも毎日『稲荷大神秘文』を唱えています。

「それ神は唯一にして御形なし　　虚（きょ）にして霊有（れいあり）」

「天地開闢て此方（あめつちひらけてこのかた）国常立尊（くにとこたちのみこと）を拝（はい）し奉（まつ）れば」

「天につくたま　地につくたま　人ひとに宿るたま　豊受の神の流（とようけのかみのながれ）を宇賀之御魂命（うがのみたまのみこ）となりいでたまう。」

天狐（てんこ）地狐（ちこ）空狐（くうこ）赤狐（しゃくこ）　白狐（びゃっこ）稲荷の八霊（いなりのはちれい）五狐の神（ごこうのしん）の光の玉なれば誰も信ずべし」

「心願を以って空界蓮來（くうかいれんらい）高空の玉（こくうのたま）　神狐の神（やこうのしん）鏡位を改め（きょういをあらため）神宝（かんたから）をもって　七曜九星　二十八宿　　當目星（とめぼし）有程の星（あるほどのほし）私を親しむ家を守護し年月日時（ねんげつじつじ）災無く　夜の守　日の守　大成哉（おおいなるかな）賢成哉（けんなるかな）稲荷秘文（いなりひもん）慎（つつし）み白（もう）す」