矯正をするときに
ワイヤーにループを曲げます。
なぜループを曲げるかというと、
距離を伸ばすためなんです。
距離を伸ばすと、
ワイヤーの可動量が大きくなります。
すなわち、
距離が短いところにもワイヤーのループを入れることにより、
その距離で得られる以上のたわみを得ることができるようになります。
歯にちょっとした調節を入れようと思ったら、
ループを入れる必要が出てきます。
これは、
ステンレスのワイヤーでの話。
チタン合金のワイヤーだと、
フニャフニャなので短い距離でもかなりたわみます。
なので、
ループを入れる必要がありません。
動かしたい方向にワイヤーを曲げるだけで、
大丈夫です。
これだけでも、
ワイヤーベンディングの負担は
大幅に楽になります。
これを聞くと
ワイヤーベンディングしないといけないのか・・・
と
悲観的になる方もいらっしゃいます。
矯正治療をワイヤーベンディングなしで終えることも
できなくはありません。
それでも、
私はワイヤーベンディングします。
なぜ、
わざわざワイヤーベンディングを入れるのか?
また、
明日書きます。