軒並み古民家が… | ハチヨの七転びハチ起き人生

軒並み古民家が…

古民家ブームになって久しいが、リフォームは完璧でも耐震を意識してる人は意外に少ないのではないか。

 

国が耐震基準を強化したのは阪神淡路大震災以降で、それ以前の家屋は、せいぜい震度5くらいだろうか。

今回の能登地震で原型を留めずに潰れたのは、瓦屋根の古民家が目立つ。

 

昔マンションに住んでた時、仙台幸子がバズって商品在庫保管場所が無く、近所で倉庫を探し、空き家となっていた古民家を借りたことがある。

 

戦後建てられた木造1階建てで、当時はお屋敷だったと思わせる雰囲気満点のレトロ感。

しかし筋交いなど入っていないだろう、基礎は石の上に柱がちょこんと乗っかってるだけ、瓦屋根も当時のままらしき、危うさも満点だった。

そんときはまだ、建築設計図面屋を生業としていたので、こいつはヤべェと思ったが住むわけじゃないしな、とりあえず火災保険にだけは入っとこみたいな。

 

マンションとその古民家を撤収した直後に東日本大震災。

古民家は潰れたのだろう、解体され更地になってた。

マンションは大規模修繕を終えたばかりなのに、またやってた。

 

実家は築40年以上の木造だが、軽量鉄骨のブレースが入っているので、震度6でもびくともせず。

生前父は、全ての家具を壁に固定していた耐震ヲタクだったので、倒れたものは何もない。

ただ、中身が飛び出してすんぎょい散乱したけど。

 

今住んでいる家の耐震がどうなっているのか、可能な限り知ってたほうが良いと思う。

持ち家だと設計図が残ってるはずだから(たぶん土地の権利書かなんかと一緒に)一度確認してみては。

ついでに敷地を囲むブロック塀に鉄筋が入っているのかどうかもね。

万が一、通りすがりの子供が下敷きになって死んじゃったなんてことになったら、ゴメンナサイじゃ済まないよね。

 

古民家だと、ある日突然家が潰れてから絶望するよりも、事前にシミュレーションして避難所や仮設に入る覚悟を....

 

能登の壊滅した古い町並みに限らずとも、全国にある古民家や空き家、鉄筋の入っていないブロック塀対策を(今更感あるけど)早急にやるべきと思うけどな。