感情に酔っ払うのをやめ、シラフに戻りましょう! | あなたの人生が一瞬で変わる田仲真治のブレイン・アップデート・キネシオロジー

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最近、私の元にも、「セミナー難民、セラピー難民」(様々なセミナーやセラピーを渡り歩き、たくさんのお金をつぎ込みながら、知識情報ばかりが増え、現実は大して変わっていない人たち)が多く訪れます。
  その中には、資格を取って、既にセミナーを開催していたり、個人セッションをしてたりする人もいます。
セミナーやセラピーでの学びを現実で生かしきれていない人がセミナーやセラピーを開催するのですから、「セミナー難民、セラピー難民」が増えていくのは当然だといえます。

これは、自動車学校に行って、免許取り立ての人が、そのまま自動車学校を経営して、車の運転を教えているのに似ています。
  免許を取ったならば、それでドライブを楽しんだり、二種免許を取って、タクシードライバーなどで稼ぐことが先決ではないでしょうか?
そして、その経験を踏まえて自動車学校の教官をしたり、経営して初めて、楽しく安全に車を運転する仕方を教えられるのだと思います。

  そもそも、何のために、セミナーやセラピーを受けるのでしょう?
  最初は、自分の現実を変えたくて通い始めるのではないでしょうか? 何でも受け入れてくれる安全な空間で、自分の感情を吐き出し、スッキリすることで、何かが変わった錯覚におちいります。
  しかし、自分はスッキリしていても、家庭や職場の人達は変わっていません。
  再び居心地の悪さを感じて、次のセミナー、次のステップに進みさえすれば、今度こそ変われるのではないか…という気がして、また高いお金を出して次のセミナーやセラピーに進みます。
  すると、また安全な空間の中で、現実世界で溜まった感情を吐き出すと、やさしく慰めてもらえ、癒やされた気分になります。

  最近「癒し」という言葉が流行っていますが、私は、「癒し」というよりは、「あやし」ではないかと思っています。
  「あやし」とは、子供が親から何か言われたり、思うようにならなくて、スネたり、ぐずったりした時に、周りの大人たちが、「ベロベロバー」と可笑しな顔をして笑わせたり、くすぐったりすることです。
  これは、子供のご機嫌を取って、気をそらしているだけです。 その時は気分がよくなっても、自分の偏った物の見方、捉え方は何も変わっていないので、現実に直面した途端、「せっかく気分よくなったというのに、なんでまた、思い通りにならないんだ!」と、また、スネたり、ぐずったりすることになります。
  セミナーやセラピーに癒しを求めている人は、実は、高いお金を払って「あやし」てもらって「その気」になっているだけかもしれません。
  こういった人達に共通することは、感情中毒、感情依存症ということです。
いつも感情を抑え込んでいた人が、感情を表現することで、涙を流したり、怒りを表現できたとしたら、それは必要なプロセスとして価値あることかもしれません。
  しかし、それは最初の1回で充分です。 それが何度も続くとしたら、それは完全な感情(アドレナリン)依存症です。
  これは、アルコール依存症の人が酒に酔いしれるのと同じで、自分で作り出した感情(アドレナリン)に酔いしれているわけです。
  しかも、これは手酌です。

感情(アドレナリン)は自分の物の見方、捉え方によって創りだされるものであり、人から注がれた酒ではないのです。

自分で手酌した酒を飲み干しながら 「てめーいい加減にしろ!」と怒り上戸が叫ぶと 自分も手酌で注いだ酒を飲み干しながら、

「ひどい、そんな言い方しなくてもいいのに…」 と泣き上戸になります。

時には開き直って 「アハハハハ、何バカ言ってんのよ!私は関係ないわ」と妙にハイテンションな笑い上戸になったりもします。

 いずれにしても、酔っ払いが自分で創りだした幻想(幻覚)の世界で、過去や未来にぶっとんで、勝手なことを言っているだけにすぎません。

決して噛み合うことはないのです。 その光景をシラフで見ていたら、あまりのバカバカしさに、席を立って、現実の世界で今することをして、今を楽しむことでしょう。 セミナーやセラピーに通うことは、現実を変える為の気づきを得るキッカケになるかもしれません。
  そこで、シラフに戻って、自分の勘違いに気づき、態度・行動をその場で改められるようになるならば価値あるものです。
  つまり、日常生活や職場で、感情的になりかけた時、 「あっ! 今私は、手酌で酒を注いでいるんだな…。 これを飲んじゃって、今までと同じパターンに陥るのか、ここで杯を置いて落ち着いて相手の話を聴くのか、今がチャンスなんだ!」 と、その瞬間に態度・行動を選択することです。

  そろそろ酔っ払い運転は終わりにしませんか?
問題の原因を外に探しても見つかりません。 全ては自分自身で創りだしている自作自演の物語だからです。
私たちの身体は全てを知っています。
  問題を持っている人の中にしか答えは存在しません。