あんなに元気だったのに70歳を過ぎた途端、急に杖が必要になってしまった。
ついこの間まで夫婦で旅行を楽しんでいたのにちょっとした段差で転倒しそのまま寝たきりになってしまった。
あるいはご自身が最近急にガタが来たなと感じることはありませんか?
実はこれ決して偶然でも運が悪かったわけでもありません。
私たちの体は70歳という年齢を境いに恐ろしいほどのスピードで老化の坂道を転げ落ちていく危険性を秘めています。
もしかすると厳しい現実に聞こえるかもしれません。
しかしいつまでも自分の足で歩き、好きなものを食べ、自分らしい人生を最後まで全うするために絶対に目を背けてはいけない事実です。
60代までどれだけ健康診断の数値が良くてもどれだけ体力に自信があっても関係ありません。
70代に入り、当たり前のことができない状態を放置してしまうと、わずか3年という短い期間で誰かの助けなしではトイレやお風呂にも行けない。
そんな悲しい老を迎えるリスクが跳ね上がってしまうのです。
なぜなら人間の体は全て繋がっているからです。
足の筋肉だけ、脳だけ、胃腸だけが単独で動いているわけではありません。
どこか1つの歯車が狂うとドミノ倒しのように全身の機能が一気に崩壊していく。
これが70歳から始まる老化の連鎖の正体です。
もしできていないなと思うものがあっても決して手遅れではありません。
今日から始めればあなたの体の細胞は確実に蘇り、介護や寝たきりという不安な未来を根底から書き換えることができます。
あなたの10年後の運命を分ける非常に大切なお話です。
第1のポイントは足腰と筋肉です。
結論から言うと、外のでこぼを歩くことができない人は3年以内に足腰が立たなくなります。
家の中で毎日こまめに動いているから大丈夫だ。
庭の草むりや家事で結構疲れるくらい体を動かしているから私には関係ない。
そう思った方こそ本当に危険です。
今すぐその認識を改めてください。
実は人間の筋肉、特に下半身の筋肉は何もしなければ1年で数%ずつ確実に削り取られていきます。
将来の不安に備えて、一生懸命お金の貯金をしてきたと思いますが、ご自身の体の中に筋肉の貯金は残っているでしょうか?
多くの方が陥る罠が家の中の移動だけで運動したつもりになってしまうことです。
家の中というのは床が平らで段差も少なく雨風もありません。
実はこの安全すぎる環境があなたの筋肉とバランス感覚を静かに奪っていくのです。
家の中をどれだけうろうろ歩き回っても、筋肉を維持するために必要な負荷としては圧倒的に足りません。
そのまま70代に突入すると筋肉の残高はあっという間に底をつき、筋肉の自己破産とも言える状態に陥ります。
そこで絶対に必要になるのが1日20分だけ外の世界を歩くことです。
重いバーベルを持ち上げるような辛い筋トレは必要ありません。
ただ家の外に出て少しでこぼこしたアスファルトや土の道を歩いてください。
顔にあたる風の冷たさや温かさを感じ、太陽の光を浴び、わずかな地面の傾斜を足の裏で察知する。
実はこの不規則な刺激こそが足の裏のセンサーを通じて、あなたの脳に直接起きろという強烈なシグナルを送っているのです 。
外を歩くことで体全体のバランス感覚が研ぎすまされ、家の中では絶対に鍛えられない細かな筋肉が騒動員されます。
もし外を歩くのが億劫だ、20分も歩き続けられないという状態だとしたら、あなたの体はすでに黄色信号が点滅しています。
まずは1日5分家の周りを1周するだけでも構いません。
その一歩が3年後のあなたが車椅子に乗るか、自分の足でスーパーに買い物に行けるかを決定付けるのです。
続いて第2のポイントはお口の環境と消化器です。
あなたは今定期的に歯医者さんに通ってお口のケアができていますか?
歯が痛くないから歯医者には言っていない。
硬いものが食べにくくなったけど、 柔らかいものを食べていれば問題ない。
もしそう思っているなら、あなたは自らの手で全身に病気の種をばらまいているのと同じです。
最新の医学ではっきりと証明されている恐ろしい事実があります。
それはお口のトラブルは心臓の病気や認知症の引き金になるということです。
口は私たちの命を支える栄養が入ってくる唯一の玄関です。
この玄関にゴミが溜まり歯周病が繁殖しているとどうなるでしょうか?
その恐ろしいバイ菌たちは歯ぐきの毛細血管からいとも簡単に血液の中に侵入し、あなたの全身を巡り始めます。
心臓にたどり着けば血管を詰まらせて心筋梗塞のリスクを跳ね上げ、脳にたどり着けば脳の神経細胞を破壊して認知症の進行を早めてしまいます。
歯の汚れがあなたの命を奪う凶器に変わるのです。
さらに歯が悪くなって柔らかいものばかりを食べるようになると、肉などの貴重なタンパク質をしっかりと噛み砕いて胃腸に送ることができなくなり ます。
栄養が吸収できなくなれば当然先ほどお話しした筋肉の貯金も作れなくなり、あっという間に全身が衰え果ててしまいます。
70歳を過ぎて自分の歯でお肉をしっかり噛みきれない、半年以上歯医者さんに言っていない人は3年以内に全身の栄養失調と病気の連鎖に飲み込まれる危険性があります。
一生自分の足で歩き、美味しいものを笑顔で食べたいなら、痛くなくても 半年に1度は必ず歯医者さんでクリーニングを受けること。
これを絶対に忘れないでください。
お口の健康を守り抜くことはあなたの脳と心臓を守る最強の盾になるのです。
さあ、足腰とお口の重要性を理解したところで第3のポイント、血管と内臓のお話です。
ここではあなたの体内を流れる川の話をしましょう。
ズバり言います。
1日に1.5Lの水分をこまめに飲むことができない人は血管がドロドロに詰まります。
喉が乾いたらお茶を飲んでいるから平気と思うかもしれません。
しかし70歳を過ぎた私たちの体には非常に恐ろしい変化が起きています。
それは脳にある喉の乾きを感じるセンサーが錆びついて鈍くなってしまっているという事実です。
つまりあなたがああ喉が乾いたなと感じたその瞬間、あなたの体の中はすでに深刻な隠れ脱水状態、いわば砂漠化が始まっているのです 。
若い頃のように体内にたっぷりと水分を蓄えておくはもうありません。
水が足りなくなった血管の中では血液がヘドロのようにドロドロになり血の流れが極端に悪くなります。
これが脳の細い血管で起これば脳梗塞に、心臓の血管で起これば心筋梗塞になります 。
ある日突然何の前ぶれもなく倒れてしまいそのまま寝たきりになってしまう。
その最大の原因の1つがこの水分不足なのです。
だからこそ喉が乾く前に意識して水を飲む習慣が絶対に必要です。
目安は1日に1.5L。
もちろん1度にがぶ飲みする必要はありません。
むしろそれは胃腸の負担になります。
大切なのはこまめに飲むことです。
朝目を覚ました時にコップ1杯の水を飲む。
これで寝ている間にドロドロになった血液を洗い流します。
そして朝食の時、10時のお茶の時間、昼食の時、午後3時、夕食の時、お風呂に入る前、そして寝る前。
このように1日の中で水や麦茶を飲むタイミングをあらかじめ決めておいてください。
70歳を過ぎてあまり水分を取らないという人は、3年以内に致名的な病に倒れるリスクが跳ね上がります。
今日から意識してコップを手にする回数を増やしてください。
ここまで筋肉、お口、血管と体の機能についてお話ししてきましたが、ここからが本当に重要です。
私たち人間を人間垂らしめる中心部分、第4のポイント社会的な繋がりについてお話しします。
あなたは今1日のうちに家族以外の人と楽しく会話をする時間がありますか?
もし今日は誰とも話さなかった1日中テレビを見て終わってしまった。
という日が続いているならあなたの脳は今猛烈なスピードで移縮し始めています。
医学的な研究によって導き出された衝撃的なデータがあります。
それは孤独は1日に15本のタバコを吸うことと同じくらい体に悪いという事実です 。
人と関わらず1人で引きこもる生活はただ寂しいというだけの問題ではありません。
あなたの体と脳を物理的に破壊していく恐ろしい猛毒なのです。
私たちは会話というものを息をするように自然に言っていますが、実は会話とはものすごく高度な脳の総合運動です。
相手の表情を読み取り、声のトーンから感情を察知し、言われた言葉の意味を瞬時 に理解して、自分の記憶の中から適切な言葉を探し出し 、口の筋肉を動かして声を出す。
この一連の流れをほの数秒の間に無意識に言っているのです。
誰かと話す時、あなたの脳の中では何億もの神経細胞が活発に電気信号をやり取りしています。
しかし誰とも話さない日が続くとこの神経細胞の回路は使われなくなり、まるで人が通らなくなった獣道のように あっという間に草に覆われて消滅してしまいます。
これが認知症への最短ルートです。
70歳を過ぎて用事がないからと言って人との関わりを立ってしまった人は3年以内に社会的フレールと呼ばれる孤立状態に陥り、一気に心と体の活力を失ってしまいます。
難しく考える必要はありません。
地域のボランティアや趣味のサークルに参加できれば素晴らしいですが、それがハードルが高いと感じるならもっと小さなことでいいのです。
スーパーのレジ内の店員さんにありがとうと笑顔で声をかける。
近所を散歩している時にすれ違った人に、おはようございますと挨拶をする。
たったそれだけのほの数秒の関わりを持つだけであなたの脳には新鮮な刺激が送り込まれ神経回路が太く保たれます。
人とのつがりを自分から断ち切らないこと 。
これこそが最後まで自分らしく尊厳を持って生き抜くための最強の防波堤になるのです。
そして最後第5のポイントは自律神経と呼吸です。
ここまでお話ししてきた4つのポイント
筋肉、歯、水分、そして会話。
これらを全て支え全身の細胞に命のエネルギーを送り込む究極の土台がこの5つ目です。
あなたは今深くゆったりとした呼吸ができていますか?
現代のシニア世代の多くが知らず知らずのうちに浅くて早い呼吸に陥っています。
姿勢が前鏡になり、胸の筋肉が硬くなっているため肺のほんの上半分だけではハーハーと息をしている状態です。
この浅い呼吸ができないとどうなるでしょうか?
どれだけ外を歩いて筋肉を鍛えようとしても、どれだけお水を飲んで血液をサラサラにしようとしても、 肝心の酸素が全身の細胞に届きません。
体の中が常に酸欠状態になってしまうのです。
酸欠になった細胞はエネルギーを作り出せず、常になんだかだるい、疲れやすいと感じるようになります。
そして何より脳に十分な酸素がいかないことで集中力が途切れイライラしやすくなり、自律神経のバランスが完全に崩壊してしまいます。
自律神経というのは私たちの血圧を調整し 、内臓の働きをコントロールし、夜には体をリラックスさせて深い眠りにつかせる。
この自律神経が狂ってしまうと不眠症になり、高血圧になり、あらゆる病気の引き金になります。
70歳でため生ばかりついて意識して深い呼吸ができない人は、3年以内に自律神経が悲鳴を上げ原因不明の体調不良に悩まされて 自分で生活できなくなってしまいます。
ではどうすればいいのか。
解決策はお話しした中で最も簡単で今すぐこの場でお金もかけずにできることです。
それは1日5分だけ意識して深呼吸をする時間を作ることです。
呼吸は私たちが自分の意思でコントロールできる唯一の自律神経の調整スイッチです 。
やり方はとてもシンプルです。
肩の力を抜いて鼻から4秒かけてゆっくりと息を吸い込んでください。
この時お腹が風船のように膨らむのを意識します。
そして口から8秒かけて体の中に溜まった悪いもの不安や疲れを全て外に追い出すようなイメージで、長くゆっくりと息を吐き切ります。
数時間よりも吐く時間を長くする。
これが自律神経をリラックスさせる最大の秘訣です。
夜、布団には行ってからでも構いません。
テレビを見ている時のCMの間でも構いません。
この深い呼吸を意識するだけであなたの全身の細胞に新鮮な酸素という命のエネルギーが巡り、 内側から生命力が蘇ってくるのを実感できるはずです。
ここでこれら全てを連携させた究極の1日 ルーティンとして、どう日常生活に落とし込めばいいのか具体的なイメージをお伝えしましょう。
朝目が覚めたらベッドの上で大きく伸びをしながら深い深呼吸をします。
これで自律神経のスイッチをオンにします 。
起きたらすぐにコップ1杯のお水を ゆっくりと飲み干し、乾いた体に潤いを与えます。
朝食をしっかりと噛んで食べた後は歯磨きをしてお口の中を清潔にリセットします。
日中少しだけ足を伸ばして近所の公園やスーパーまででこぼこの道を意識して20分ほど歩きます。
スーパーではレジの店員さんに笑顔でありがとうと声をかけます。
そして帰宅や夕食後にもこまめにお水を 飲み、夜はゆっくりとお風呂に使って再び 深呼吸をしながら眠りにつく。
どうでしょうか?
これなら特別な道具も 高いサプリメントも必要ありませんよね。
当たり前の生活の中にほんの少しの意識と 工夫を取り入れるだけです。