自宅の玄関周りに植物や花がある高齢者はうつの程度が低いとの研究結果を千葉大学の研究チームが約2千人を対象にした調査でまとめ、予防医学専門誌に発表している。
植物には手入れが必要で、日常的な運動や地域住民との会話を促し、メンタルヘルス「心の健康」の改善につながった可能性があるとしている。
高齢者のうつは、重度になれば認知機能の低下や早期死亡リスクを高めることが分かっている。
住宅内の特徴が高齢者のうつの程度に関することを示す報告は過去にあるが、玄関との関係に着目した研究はほとんどなかったという。
東京都内に住む要介護認定を受けていない65歳以上の男性905人、女性1141人の計2046人を対象に、うつの程度の評価に用いる国際指標を使い、症状の有無や玄関周りの状況を尋ねた。
人口密度など地域固有の事情や、就労の有無といった経済状況による影響を取り除く統計的な調査も行った。
玄関に植木や花があると答えた高齢者では、ないと答えた高齢者と比べ、うつの症状の比率が16%低かった。
マンションのような集合住宅では28%低くなっていた。
一戸建てでは15%低くなり、統計的に有意ではないがうつとの関連がみられた。
因果関係の解明は今後の課題としたうえで、うつの低下には地域交流や運動の促進だけでなく、自然と触れ合うことによるストレス緩和の影響も考えられると指摘。
玄関周りに植物を置くスペースを確保するような環境づくりが、高齢者の健康増進に繋がるかもしれない。
玄関まわりの植物がうつ予防に貢献する可能性 -玄関まわりに植木や花がある住宅に住む高齢者はうつが16%少ない
https://www.chiba-u.ac.jp/news/research-collab/genkan_0805.html