キャリアアップや昇進を目指さず、必要最低限の業務をこなす働き方「静かな退職」が注目されている。

かつては怠けているなどと捉えがちだったが、最近は肯定的に受け止める人が増えつつある。

女も男も、高齢者も働く時代。

 

これまでの働き方こそ見つめなおす時ではないでしょうか。

昇進や昇給を前提に長時間労働は、結婚、出産後も働き続ける女性が増えたことで、成り立たなくなってきました。

男性も家事や育児を担うことが推奨され、リモートワークが浸透するなど、これまでの常識が大きく変わり静かな退職が広まっている。

この傾向は、組織にとってどう影響するのか?

企業が静かな退職を認める代わりに給料を据え置く場合、人件費の抑制や人手不足の解消窓につながるメリットがある。

静かな退職をしている人で、仕事、私生活ともに満足している人は働くモチベーションや仕事の自主性が高いとして、企業側に共生を促す。

一方、職場環境や評価などへの不満から意欲が低下しているタイプには、移動の希望を出せるなどの社内公募制度を設けたり、評価についてフィードバックを行った対策を進める必要がある。

就職情報のマイナビ(東京都千代田区)が昨年11月に実施した、静かな退職に関するインターネット調査によると、20~59歳の正社員の男女(有効回答3,000人)のうち静かな退職をしている割合は44.5%だった。

年代別では20代が46.7%と最多で、50代の45.6%、40代の44.3%が続く。

 

このうち静かな退職を続けたいと答えた人は70.4%に上がった。

今年3月、企業の中途採用担当者(有効回答815人)に静かな退職の賛否を尋ねると「賛成」38.9%が「反対」32.1%を上回った。

賛成する理由は人それぞれだと思うので。

 

反対する理由は組織にとってプラスではないなど。

 

 



静かな退職という働き方 (PHP新書)

「静かな退職」―アメリカのキャリアコーチが発信し始めた「Quiet Quitting」の和訳で、企業を辞めるつもりはないものの、出世を目指してがむしゃらに働きはせず、最低限やるべき業務をやるだけの状態である。

「働いてはいるけれど、積極的に仕事の意義を見出していない」のだから、退職と同じという意味で「静かな退職」なのだ。 

・言われた仕事はやるが、会社への過剰な奉仕はしたくない。 
・社内の面倒くさい付き合いは可能な限り断る。 
・上司や顧客の不合理な要望は受け入れない。 
・残業は最小限にとどめ、有給休暇もしっかり取る。 

こんな社員に対して、旧来の働き方に慣れたミドルは納得がいかず、軋轢(あつれき)が増えていると言われる。

会社へのエンゲージメントが下がれば、生産性が下がり、会社としての目標数値の達成もおぼつかなくなるから当然である。

そこで著者は、「静かな退職」が生まれた社会の構造変化を解説するとともに、管理職、企業側はどのように対処すればよいのかを述べる。

また「静かな退職」を選択したビジネスパーソンの行動指針、収入を含めたライフプランを提案する。