雪下ろしを安全に作業するため、アンカーに命綱を掛けて作業する必要があります。
命綱を建物に繋ぐための設備(アンカー)を事前に屋根上に設置することで、雪下ろし作業中の安全を確保することができます。
屋根に専用のアンカーがない場合でも、ロープなどを駆使してアンカーを確保できます。
例えば、棟を挟んで反対側の冬囲いに固定したロープを使ってアンカーにしたり、屋根に設置した固定金具(クランプ)や屋根の雪止めアングルを使って、ロープを張ってアンカーとして利用したりします。
アンテナの支柱があった場合、登山用のスリングを使い、ロープを張ることができます。
アンカーを確保できずに依頼を断る業者が増えています。
安全確保が容易なアンカーを屋根にあらかじめ設置することは業者の作業の安心に繋がります。
屋根にアンカーがあれば安心して業者に依頼できます。
転落事故は屋根の端で起きますから、体を屋根の内側の安全な場所に置き、道具を屋根の端に向けて作業を進めれば、転落のリスクを減らせます。
家の周りの雪は、屋根から落ちた際にクッションの役割を果たし、落下距離も雪の高さの分だけ短くなるので、邪魔にならない程度に残すようにしましょう。
2025年2月5日の写真です。
今シーズン最強最長の大寒波の影響で北陸の日本海側を中心に大雪になっている。