多くの人は失敗を避けるから最終的に失敗します。
あるいは失敗を考慮しないから最終的に失敗します。
あなたが独立したり副業を始めると必ずと言っていいほど失敗を経験します。
でもこれは成功するために必要なことなのです。
最終的に成功する人と成功できない人との大きな違いは、成功する人は致命的なダメージを得ないように小さく失敗しているということです。
これはリスクを管理するという考え方です。
失敗というのは次のようにイメージすると分かりやすいかもしれません。
袋に10個の玉が入っています。
10個の玉のうち成功の玉が1個入っているとします。
あなたは一つの玉を取り出すときに、ゲームの主催者にお金を払います。
さてどうすれば確実に成功の玉を手に入れられるでしょうか。
時間をかけて10個の玉全部を袋から取り出すことができれば必ず誰でも成功を手にできます。
この場合のポイントは途中で諦めて止めないことと、ゲームに参加するための手持ち資金を無くさないことです。
ここで理解してしなくてはいけないことは、確実に成功を手に入れるためのポイントは負けを避けるのではなく、管理しながらひとつずつの失敗を消していくことだということです。
失敗を一つずつ消していくその先に成功があるのです。
実際に成功は何番目に来るのか誰にも分かりません。
もしかすると3回目かもしれませんし、6回目かもしれません。10回目かもしれません。
そして失敗はいくつあるのか誰にも分かりません。
だから、そこまでに辿り着くために、致命的なダメージを負うような失敗はしてはいけないのです。
これは企業が行うテストマーケティングと原理は同じです。
ゴルフが上手くなりたい時には、ゴルフの上手な人をお手本にします。
ピアノを上手に弾けるようになるためには、ピアノの上手な人から習います。
当たり前のことです。
わざわざゴルフの下手な人やピアノの下手な人を見習ったり、教えを得様とはしないはずです。
ビジネスでも経営を軌道に乗せ、多くの年収を手に入れている人というのは極めて少ないはずです。
ほとんどの人はビジネスで成功もしていないし、投資で成功もしていないし、起業で成功もしていない。
つまり、あなたの周りにはお手本となる人が極めて少ないということをまず理解してください。
もう一つ理解して欲しいことがあります。
それはあなたは起業もしていないし、黒字も出ていないし、収入も多くない、圧倒的な多数派から強い影響を受け続けているということです。
今のあなたは、起業して経営を軌道に乗せよう、人生を豊かにしよう、お金持ちになろうと思っているはずです。
でも、実際にはあなたは企業もしていないし、経済的に成功もしていない人から影響を受け続けているのです。
同じ言葉やメッセージや態度を繰り返し反復することは相手を洗脳する方法のひとつです。
繰り返し同じ考えやメッセージを与えることは強い影響力を持ちます。
お金持ちでも成功者でもない大勢の人たちの言葉、態度、考え方、行動パターンはあなたに起業をさせない、経営を軌道に乗せない、成功させないことを洗脳しているのと同じことです。
人と同じことをやっていては成功できないとか、皆が賛成したらそれは慎重にという言葉があります。
また、相場の格言にも「人の行く裏に道あり、花の山」というのもあります。
これらは全て世の中に存在する多数派の考えと同じ考え方、同じ行動をしていては成功することができないということを意味しています。
つまりあなたが成功したいのなら、多くの人が考えることとは違うことを考えなくてはいけません。
多くの人がやることと違うことをやらなければならないということです。
これは多くの場合、非常識であることを意味します。
もっとお金があったら、もっと協力者がいれば、もっと有能な社員がいれば、もっと能力があれば、もっと人脈があればビジネスは成功するでしょうか。
今よりも、もっとお金ができても、成功する人と失敗する人は必ずいます。
今よりももっと協力者がいても、成功する人と失敗する人は必ずいます。
今よりももっと有能な社員がいても、成功する会社と失敗する会社は必ずあります。
優秀な人が全て成功しているわけではありません。
優秀でも失敗している人はいっぱいいます。
だから、今よりももっと能力があっても、成功する人と失敗する人は必ず出てきます。
人脈についても同じです。
逆にお金がなくても成功する人はいます。
協力者がいなくても成功する人はいます。
学歴がなくても成功する人はいます。
つまり、今の自分にないものを探し続けても成功することはできないということです。
もっと何々があれば成功するのにと自分にないものを探し続けるからいつまでたっても成功はしないのです。
出来事に対してルーズな考え方と行動をする人は、大きな出来事に遭遇した時にもルーズな考え方と行動をとります。
出来事に真剣に取り組めない人は、大きな出来事に真面目に取り組めるはずがありません。
いざ本番となったら俺がちゃんとやるという人がいますがそう思っている人は本人だけです。
練習でできないことは試合ではできません。
人生という大きな流れの中ではその人の本性としてどんな場面でも現れます。
私は何事にも到達地点と期日を明確に決めるようにしています。
この二つが決まっていれば、必ず目的地に立つことができると思います。
どこに行くのか、何時までに行くのかが決まっていなければどこにも行きようがありませんし、出発もできません。
目的地を定めず、目的なしに歩き出し、時期も定めずに歩き続け、道の途中で経験する様々な出来事から学び成長するというのもひとつの生き方だとは思いますが、起業するからには人生の到達したい目的地や時期があるはずです。
手に入れたいものがある場合には到達地点と期日の明確化が必要です。
何をするにしてもどんな些細なことであろうと目標と期限を決めてから動き出すようにしてみてください。
例えば、午前中に処理する仕事がある場合にも、その仕事の目的は何か、いつまでにどこまで処理するのか、何時から休憩するのかを決めてください。
それから実際に仕事に取り掛かります。
そしてその通りに行動します。
本を読む場合にでも、まず読む目的と完了時間を決めてください。
それから本を読み始めます。
これを習慣化すると自分の人生において何事も無目的、無期限で物事を処理することができなくなります。
そして自分の人生と時間を自分でコントロールしてることに気がつきます。
これが習慣化されると必ず目的は自分の力で実現できるようになります。
夢を実現できない人は、目的、目標が曖昧で実現期日を明確にしていないので夢を実現できません。