瞑想を実践している人は、大きな音をすぐにストレスとして感じなくなるということが明らかになっている。
つまり、瞑想をしている人は、していない人よりも早くストレスから回復し、また、ストレスの強い環境でも、それに影響を受けることなく生活できるということが示唆されている。
皮膚電気抵抗は、緊張するときに手の平に生じる発汗細胞の活動による電気誘導性の反応を知ることができる。
これによって交感神経の活動の緊張状態を調べることができる。
もし何かストレスに見舞われた場合でも、瞑想を続けている人はそのストレスに対して、適切な対応ができる。
また、ストレスがあとに尾を引かないという特徴も明らかになっている。
瞑想は人間の中枢神経を非常にリラックスさせる方法であり、ストレスによって災難を被ることがなくなる。
瞑想は心の技術である。
しかし、心と身体は表裏一体であり、きわめて密接につながっている。
心の活動が減少すれば、その変化に対応する神経系の活動にも減少が生じる。
それは全身的な休息へと効果を伸ばし、心拍数、呼吸数も減少する。
この身体の休息により、疲れ、緊張ストレスが取り除かれるのである。
ストレスや疲れが除かれれば、肉体は正常に機能し、さらに自然治癒力、生命力が増大する。
ストレスはそもそも、外部からの圧力や刺激が加えられたときに生じる。
この外からの刺激は、ストレッサーもしくはストレス因と呼ばれる。
そのストレッサーによって生じた歪みをストレスと呼んでいる。
ゴムまりに例えれば、柔軟で回復力に優れたゴムまりを強くへこませても、その圧力を離せば即座にボールの形は回復する。
しかし、このストレッサーがさらに過度なものになるとゴムまりには変形が生じ、圧力を除いた後もボールの歪みとなって残るのである。
こうした回復しない歪みは、身体の中で生理的な異常反応をもたらす。
日常生活の中で強すぎる刺激や過度の体験は、ストレッサーとなり、私たちにさまざまな問題を引き起こすのである。
そもそもこのストレスは、生体がさまざまな外敵から身を守るための防衛反応から生じるものである。
実際、私たちの細胞一つひとつは、外的から身を守り恒常性の維持を図るために、さまざまな防衛反応を起こしている。
例えば、私たちが山道を歩いているときに、急にその目の前に熊が現れたとすると、熊という外的を前にして、私たちの身体には即座に防衛反応が生じる。
そして戦うべきか、それとも逃げるべきかという反応が生じ、交感神経の機能が高まり、鼓動は拡大し、血圧が上がり、呼吸は大きくなり全身に汗がにじんでくる。
こうした反応は熊と闘ったり、あるいは逃げて木に登るときに役立つ全身反応である。
この緊急時の反応も過度なものになると肉体にダメージを与える。
山を歩いているときの一瞬の経験であれば、そこに蓄積されたストレスも、さほど大きな問題を残すことはないかもしれない。
私たちの社会生活において、この熊が自分の上司であったり、仕事の内容であったりするのである。
熊でない人間に対して、自分の創った心の思い込みが防衛反応を引き起し、交感神経の緊張を高めてします。
しかも私たちが悪いことに、この熊がいつも現れるのである。
緊張状態は続き、高まる血圧は下がるチャンスを失い、さまざまなストレスの蓄積が継続してしまうのである。
会社の中でのノルマ、さまざまな気づかい、出世競争、将来への不安などさまざまなな精神的な圧迫もストレスの原因となっている。
不安や恐れなどの過度の精神的プレッシャーは、身体の中に生理的異常としてストレスを蓄積する。
この蓄積されたストレスが心にさらに異常をもたらすのである。
セルフイメージが重要な理由は、人間の知性の範囲を設定するものであり、個人の人格や行動の鍵となるものです。
良し悪しにかかわらず、人間は自分の抱くセルフイメージ通りに振る舞い、自分のイメージ通りになってしまいます。
もしあなたが、現実の環境に不満を持っているとしたら、それはあなた自身が、自分で作り上げたセルフイメージによるものなのです。
あなたが今もっているセルフイメージを改良すれば、変化が訪れます。
セルフイメージが、あなたの人生をすばらしいものにするポイントを紹介します。
サイバネティクスはギリシャ語で舵取りを意味する言葉です。
人の心を生産的な目標へと導くものなのです。
人は誰しも自分に対して、なんらかのセルフ・イメージを持っており、そのイメージは思うままに変えることができるということを学ぶことができます。
否定的な感情はあなたの心を小さな器に縮めてしまいます。
昨日の失敗を今日に繋げることを学べば、あなたは人生の成功の秘訣をマスターしたといえるでしょう。
バイオフィードバックの学び
・人にはセルフイメージがあり、思うままに変えることができる。これを向上すことができる。
・人には生産的な成功するためのメカニズムがあり、成功したイメージを思い出す。イマジネーションは成功するためにも、失敗するためにも使える。
・自分を自信をもった自分として振舞うこと、リラックスの方法の習得。
・信念の力を使うことで悲観的な考を開放する。
・幸福は習慣から、積極的な考えを持てば幸せになれる。
メンタルトレーニングは、自分に気づき、自分を変えていくことから始まります。
自分の足りないところを改善し、自分の良いところ伸ばすなど、向上心を大切にしていくためにも、客観的に自分の目的と目標を見つめることが必要です。
まずは、今までの自分を見つめなおし、現在の自分を客観的に見つめ、成否について具体的に考えてみましょう。
次に長期的な目標を設定し、自分を見つめなおすということをしてみましょう。
曖昧なところや矛盾など新たな発見があるはずです。
自分自身の目標を細分化して立てていけば、イメージがより鮮明にわいてきて、より具体的に目標が明確になり、自分の矛盾を見つけて改善し、やる気も自ずとわいてきます。
そして、今やらなければならないこと、今しかできないこと、今だからできることに対して集中し、それを継続していくことが精神レベルの成長につながります。