いかにしてお客さんをもてなすか、自分が気分良くなれるかという演出である。
その演出には心が伴う、心にはまた演出が伴う。
商売は演出というものを加味しないと、どんなに素晴らしいことをしても貧しく生きていかなければならない。
商売となんですかといったとき演出なんです。
気持ちを大切にする。
演出がお金の高いに加算される。
心の中の感動。
相手にどういう感動を与えられるか。
感動与えられなくなったとき、そこの企業はストップする。
いま日本は不況が続いているのに感動を与えられなくなっている。
感動がない。
感動というのは演出です。
恐怖も感動なんです。
変な宗教が出てきて、あんたの先祖がどうだこうだのというのは。
心の動きですから、うんと不安を与えちゃって、おっかなくすなればお金は出すんですよ。
早期に発見しなければ手遅れになる。
がんになると言っていれば医療費は跳ね上がる。
恐怖でも感動はします。
感動すればお金は動く。
恐怖を与えながらお金を取る。
恐喝だってそうです。
金を出さなかったらぶん殴る。
でもまともな人間ていうのは、人に恐怖を与えてお金を取るということはいいんだろうか。
それより喜ぶを与える。
将来に不安を持っていた人が安心する。
心が落ち着く、これが感動なんです。
恐怖を取り除いてやるのも感動なんです。
プロとしてお客様に配慮はしていかなえればならない。
感動を与えているだろうか。
演出としてできるだろうか。
有名な演出家というのがお芝居をすると、わずか二時間ぐらいの劇の中で一生忘れられない感動を与えることができる。
まして人間というのは自分の生きてきた世界しか知らない。
だけどもうひとつ別の生き方を見たとき、こういう生き方もあるんだという、こういう世界もあるんだという、いろんなことで感動を与える。
感動プラス商品なんです。
同じものを売るのに、値段も同じで、このものだけを売っている人とこれに感動をプラスして売っている人がいる。
この感動を売っている人は、感動だけサービスなんですよ。
自分の体験談を言ったり、これで良くなった人のことを言ったり。
自動販売機でポンと出てくるのと、一生懸命説明して渡したりしたとき、この人は私のことを思ってくれてると思う。
それが感動を与えている。
これだけ気を使ってくれてる、こんだけ演出してくれてる。
演出が主役なんです。
すべて心というものが伴ってこないと人は感動を与えられない。
感動を与えられない人は利益も何も入らない。
心の時代なんです。
昔は土地くださいと言えば愛層のない不動産屋でも売るんです。
ブスっとしていれば買わないとかはなかった。
ところが商売は違うんですよ。
愛層の悪いやつから物を買わないんですよ。
どこから見てもケチだ。
どこから見ても愛層が悪い。
どこから見ても威張っている奴から、物は買わないんです。
社長が威張っているところは社員にもそういうところがある。
その波動で集める。
そういうところはダメなんです。
演出とは感動である。
感動は何かを与えられる。
愛なんです。
最終的に愛のない感動というのは与えられようがない。
愛のない感動というのはなんですか。
恐怖なんです
立派なんことを言っても帰りがけに、あんたしばらく交通事故に気おつけなさい。
必ず言うやつがいるんです。
おかしなことを言うんです。
悪魔のささやきです。
人に恐怖を植え付けておいて、いいことなんてないんです。
いい感動を与えて帰らなければいけないんです。
ディズニーランドなんかひとつも恐怖を植え付けないです。
ワクワクするんですよ。
心の伴わない演出をしたらダメです。
頭だけ使っていれば金持ちになれるのも無理です。
人柄が悪かろうが何だろうが、学校の成績が良ければ出世できたんです。
いい学校を出ていれば出世したんです。
それがづっと続いたもんだから、今親は学校に入れればいいんです。
いま大坊な上役がいたら会社辞めますよ。
そんな上司には部下は誰もついてこない。
部下がついてこなかったら、その人は首になります。
いくら学校で成績が一番でも、人柄が悪いような時代ではないんですよ。
サラーリマンでもそうです。
心を伴って何かをしたとき、それ対して値を払ってくれる時代です。
どこかで誰かの役に立っている。
どうせ役に立つなら、どうしたらよいかこれが演出なんです。