脳は快感がない限り納得しない。
この快感というのがくせ者で、脳は快感を感じることでストッパーをかける。
ブレーキをいつのまにかかけてしまって、脳も体もストッパーをかけることで自分を守っている。
人の取り込むエネルギーの20~30%を吸い上げる。
取り込むエネルギーの20~30%を脳が取り上げるくせに、脳自体の能力は全体で2%しか使わない。
実はこれが脳のストッパーなんです。
ところが体は違う。
例えばブドウ糖でありますけども、眠っているときはほとんど使わないので、休めばいいのに、
体というやつはブドウ糖を10個作って10個壊すようにできている。
眠っているときでさえもプラマイゼロの動きをしていてて、働きずくめに自分を置いている。
緊急時はどうするか、病気で倒れたとか怪我をしたとか。
大きな手術をしたというとき。
血糖値高くなってしまう。
緊急時、体はものすごく頑張ってブドウ糖を作る。
緊急時、体は20個作って5個壊す。
15個のブドウ糖を得る。
沢山作って少なく壊す。
眠っているときは作って同量を壊す。
働き続けている。
からだって貧乏症なんだな。
絶えず働かないと気が済まなくて、これはどうしてかというと、
0から15個作るよりも、10からさらに10個作って、20にしたほうが体のエネルギー使用に対しては無駄が無い。
緊急時を作れば作るほど、ブレーキの利かせ方が上手になっていく。
身体にかける被害を計算しながら脳を変える。
こういうのがある。
特に脳においてはストッパーががっちり効いていて、脳自体が動かなくなると、脳は自ら幻覚を見てまで刺激を与えようとする。
そういうことがあるそうです。
全くノンストレスの無刺激のところに、その人を置いておく、幻覚幻聴を見るようになる。
なんで刑罰があるかというと、刑務所の辛さは何かというと、脳を使わなくてもいい。
そのことが脳にとっては耐えがたい苦痛なんです。
脳ははっきり言って、疲れない臓器だそうです。
疲れを知らないんです。
疲れているのは、実は目なんです。
目が疲れていることを、頭が疲れているというふうに勘違いしている。
考え続けていると良い答えと結果が出る。
区切りのいいところで休みを入れると全部休んでしまう。
勉強でも仕事でも休むんだったら、切りの悪いところまで行って、
切りのいいところで休んでしまわないで、その先のちょっと先まで行って休むといい。
それが休みどころなんです。
次の問題点の登り口まで行って休むといい。
頭を休ませるために、一番いいのは何か。
休まないで、他の事をするのがいい。
休まないで、他の事をする一番いいのはドライブとパチンコだそうです。
脳に問題を抱えつつ、ブレイクを入れておいて継続して例えばドライブをする。
違う風景を見る。
脳はきちんと抱きかかえつつ待っている。
次のつながりを発見する。
いったん集中を邪魔するものが、繋がりを修正したり新しい繋がりを発見をしたりする。
そういうことをするために、哲学者には散歩が必要だったり、文学者には酒場が必要なのではないだろうか。
そういうことはある。
エリートに必要なのは集中力、エリートってどの編の人を想像します。
どういう人を思いつく。
脳にとって重要なのは集中力、集中力がないとテストに受からない。
試験に受かる人は、致命的に想定外では生きられない。
なんで頭がいいかというと想定内の問題が解けるから頭がいい。
それで現代のエリートになっている。
想定外を言い当てるためには何が必要か。
それは分散力が必要なんです。
集中力とともに必要なのは分散力です。
集中力とは問題を解く力である。
つまり、現代エリートの力なんである。
だから彼らは東大に入ったり、司法試験に受かったりしたんだ。
この現代エリートが持っている集中力は、誰かが答えを知っている問題集。
問題を解く力。
誰かが答えを知っている問題集を解く力とは、一番素晴らしいお弟子さんになれるという能力である。
この人たちは問題を作る人のお弟子さんになるんであって、もともとエリートになるために、
想定内の力の人で、この人たちは問題を解く力があるばっかりで、問題を作る力がない。
そういう人には集中力はあるが、分散力はない。
想定外の問題をつくには分散力が必要です。
これは大事なことだ。
脳の機能に入り口があります。
玄関です。
実はこれが海馬という記憶を作る部位です。
これを失うと5分ほどで今を忘れてしまうそうで、その情報をいるか、いらないかを判断している。
これが海馬。
ものすごく大事な脳の玄関なんです。
海馬の面白いところは、ここが人間の想定外の面白いところなんですが、この海馬のわきに偏桃体がある。
これが感情を作っている。
海馬と偏桃体がくっつくもんですから、偏桃体の影響が海馬に出ちゃうんです。
これが好き嫌いなんです。
だから好きな情報に関しては、覚えておこうとする。
嫌いな情報に関しては、海馬に対して覚えることないんじゃないの。
脳の神経細胞は生まれたときが最大で、一秒間に一個づつの割合で、減っていく消えていく。
ところがここが大事なんだけども、海馬は年齢に関係なく、本人の意思次第とか傾向で増えていく唯一の神経細胞なんです。
海馬の神経細胞が多ければ多いほど、記憶が多く作られるという力を持つ。
この記憶の仕分けの基準は隣との偏桃体との共同作業ですから、好き嫌いが海馬を励ます。
好きなことはいっくらでも覚えられるというのは、偏桃体の影響で海馬がそこの部分を膨らましていくからです。
好き嫌いとは刺激で、好き嫌いが多いほど海馬の能力はどんどん増すということ。
遊びの数をたくさん持っている人は海馬が成長する。
遊びの少ない人は海馬が委縮して、ものすごく自分の意見にこだわるようになる。
脳の中で新しい結びつきができないわけだ。
自分の都合の良い解釈で生きていこうとする。
新しい結びつきをすることは脳には快感ですよ。