逃げるのではなく、あえて嫌な思い出に自分で近寄っていく。


暴露療法はそういう思い出に時間を決めて繰り返し思い出す方法。


不安障害に用いられる行動療法の技法である。

 

人間が思い出すという構造そのものが皆さんが思っているのと違う。

思い出はどこにあると思いますか。

思い出はどこかの棚の上に、あいうえお順に並べてあると思う。

棚に並んでいると思う。

思い出は脳科学でいいますと仕掛け花火と同じ。

いちいち作っている。

嫌な思い出があるとすると、嫌な思い出を思い出すのは、毎回、嫌な花火を火をつけて夜空に上げているようなもの。

無意識にやっている。

悪い思い出を会えて自分で作っている。

暴露療法どうするかというと。

自分で打ち上げる。

感情にまつわる記憶はそれを思い出すときに再活性化される。

いちいち自分で火をつけて上げなければならない。

パーンと打ち上げ状態になる。

夜空に上がる。

花火が打ち上げられて、広がるときが最も一番変化を受け入れやすい柔軟な状態にある。

打ち上がっているとき。

オリジナル版はないわけ。

現像はない。

いちいち自分で創らなければいけない。

残像が残っている間。

これが6時間。

6時間の間にその打ち上げ花火の色形を変えてしまうこと。

自分の力で。

暴露の6時間の不安の中で、一つでもいい、嫌な思い出の中で楽しかったことや美しかったその時の別の側面を思い出して嫌な思い出に足していく。

そうすると嫌な思い出から離れるとき、感謝しよう、嫌な思い出を出させるほど今は安心なのだ。

嫌な思い出を出させるほど、安全なんだということを別の立場で考えていくと、嫌な思い出そのものが別の思い出になっていく。

これをラベル付という心理療法がある。

ラベルを変えてしまう。

嫌な思い出との付き合い方がうまくなっていくと嫌な思い出に楽しかった思い出を足す技ができる。

これができるようになると脳の回路が変化する。

つまり、うまく切り抜けられるようになる。

これをラベル付けという。

同じもの見ても、問いが変わると脳はまったく違う回路を使う。

問いを変えることが感情を変える技になる。

分からない明日に生きているんだという、注意深さがあれば足腰が強くなるような気がする。

日々の出来事で感情を結論にしない。

なぜなら感情を結論にしてしまいますと答えが一つしか出なくなる。

答えはいくつもある。

そういう世の中を生きているんだなーと。

解釈はいろんな解釈はできるんだということでトラブルそのものの質が変わってくる。

あなたのトラブルが襲ってくるのは解決策があるからです。

学習について積極的か否かは実は寿命にまで影響する。

最も大事なことは、自分の人生の舵は自分で握る。

自分で人生の舵を握っていると思うことが生きる力を左右している。