自分に自信が持てない。
自分に答えられない壁を感じている。
その壁が自分を形作る。
大切な壁だということを知る。
自分に自信がないという壁も自分の壁なんだと。
壁があるから自分なんだ。
壁を壊してはいけない。
壁が守っている自分とは守るほど重大なものなのか。
自分というのは現在位置であって、ここを歩き出せば違う自分になってしまう。
現在位置を示す矢印にすぎない。
自分らしくとか、個性を出せよとか、自分を大切にせよというけれども、それほど大切なものとは思えない。
自分というものを世間と対立してまで、守るべきと主張している人がいるがどうかと思う。
脳というそのものは世間の顔色をうかがうべくできている。
例えば視力である。
色彩を判別する視力、網膜は人の場合、赤、青、緑を感じるようにできている。
光の三原色です。
これは顔色の変化を見るためである。
人の顔色を見るために三原色というのが備わっているという。
日本における格差と貧困と自殺者の関係。
近年その数を増している自殺者数、日本はやや下りぎみではありますが、今でもすごく問題ですよね。
それを格差と貧困を原因とする人たちがおります。
でも果たして社会制度経済、すなわち政治の問題なのか。
一つだけはっきりしている数学的な相関関係があります。
自殺者とある数値が一緒になると全部上っていく。
それがGDPである。
国内総生産(Gross Domestic Product)は、一定期間内に国内で産み出された付加価値の総額のことである。
GDPがだんだん上っていくと同時に自殺者の数も増えていく。
自殺は経済発展とともに増える傾向にある。
格差が意識され、それで自殺が日本は増えたというとそうではない。
日本の自殺者数は高度成長時より少なく、不況に増加しているが世界的な数値としてはずいぶん低い。
自殺者の国際的基準から外れて、自殺は世界から比べて日本では非常にガラケー。
ガラパゴス化していて、日本には日本だけの独特の自殺抑止のストッパーが働いている。
日本は経済成長の割合でいうともっと多くないとおかしい。
思っているほど少ない。
何が抑止のストッパーとして働いているのか。
分かっていない。
格差と自殺数が結びついているのは問題の本質を見ていないから。
何なのか。
いじめが発生しやすい国、そういう国柄である日本。
世界ではいじめによる他殺が圧倒的なので、この差も日本の特徴である。
世界ではいじめられると相手を殺す。
日本はいじめられれるとその人が死んでしまうという世界でも一番変わった国。
その原因が、自分の問題ではないのか。
自分の扱い方というのが問題じゃないのか。
自分の壁の問題ではないか。
個人として自分を大切にしよう、自分の個性を育てようというが。
個人主義を大事にするという考え方が、業績成果主義になったとき、日本人はものすごくストレスを感じる。
これはあるかもしれない。
自分を大切にすると、他人をあまり信じないという風潮になってしまう。
そうすると個人はひどくもろい存在なってしまう。