タバコを1日1本吸うだけで、急性心筋梗塞など冠動脈疾患や脳卒中のリスクは吸わない人に比べ、かなり高くなる。
これらの病気では禁煙でリスクが下がるものの、喫煙本数を減らしてもさほどリスクが下がらないことが数万~数十万人を追跡したいくつかの研究でわかった。
そうした研究をまとめて解析し、より強力に裏付た点が注目される。
まず男性では、1日1本吸うと人はタバコを吸ったことがない人に比べ、冠動脈疾患のリスクが48%、脳卒中のリスクが25%、それぞれ高かった。
女性に対する影響は男性より大きく、1日1本のタバコを吸ったことがない人に比べ、冠動脈弛緩で57%、脳卒中で31%、それぞれリスクが高くなっていった。
1日20本吸う人のリスク増分に比べると1日1本吸う人のリスク増分は、冠動脈疾患で男性が約半分、女性が薬3分の1となり、脳卒中では男性が薬4割、女性が約3分の1となることも分かった。