くも膜下出血は、3人に1人が亡くなり、命が助かっても重い障害が残る人も少なくない深刻な脳血管疾患です。


脳梗塞などと比べて低い年齢で発症する傾向があり、40代や50代の働き盛りに目立つ。


脳卒中のうち約6割を占める脳梗塞、約2割の脳出血に対して、くも膜下出血は1割弱に過ぎないが、突然発症し致死率が高い病気。


働き盛りの人が突然襲われるという社会的なインパクトは大きい。


厚生労働省の人口動態統計によると、2016年は全国で1万2318人、新潟県では271人がくも膜下出血で死亡している。


くも膜下出血は日本では5000人に1人が発症しているとされ、年代別でみると40代から増え始める。


罹患率は女性が男性の約2倍となっている。


医学的にわかっている危険因子は高血圧、喫煙、多量の飲酒。


典型的な症状は激しい頭痛で、前兆はほとんどなく、まれに軽い頭痛や、物が二重に見えることがある程度とされる。


出血の量によっては意識障害や四肢の麻痺、言語障害などが出る。