高齢者の転倒や骨折をどうしたら防げるか。
国立長寿医療研究センターは、ウエィブサイトに転ぶリスクを自己診断し、その具体的な予防策を学べる「高齢者の転倒予防セルフチェック」のページを公表した。
2016年の国民生活基礎調査によると、骨折・転倒は要介護状態になる原因の11%を占め、認知症や脳卒中などに続く第4位。
チェックページでは過去1年で転んだことがある。手すりにつかまらないと、階段の上がり下がりが不可能。目が見えにくい。物忘れが気になる。家の中に階段差があるなど計22項目が並び、それぞれに「はい・いいえ」でチェックを入れ、転倒リスクを点数化する。
各項目は、筋力や視力、聴力、認知機能など身体機能の低下や、生活環境中の危険性の有無などを見極めるもので、「はい」が多いほど転びやすいと判定される仕組み。
採点の結果のページでは、例えば階段に手すりが必要な場合は、足の筋力が低下している証拠ですなどと指摘し、さらには「はい」と答えた各項目の解説と予防ページに移動することが可能。
1.手足、腰に力が入らない。2.膝が痛い。3.階段を下がるのが怖い。4.両足で立たないとよろけるなど追加項目が当てはまると、結果に応じて栄養、タンパク質を含むバランスの良い食事、整形外科の受診、1階で生活する決断をなど具体的な予防のアドバイスが得られる。
チェックページほか、全項目の解説を網羅した転倒予防手帳もダウンロードできる。