高齢者にとって、水分の少ない食品は食べにくいものです。

 

でも敬遠せずに、調理方法を工夫しておいしく食べられるようにしましょう。

 

水分が少なく、のみ込みにくい食品として、フランスパン、焼き魚、ふかし芋、ゆで卵などがあります。

 

フランスパンは卵と牛乳、砂糖を使ってフレンチトーストにすると食べやすく、魚は煮魚に、ふかし芋は芋ようかんや大学芋にして、ゆで卵はマヨネーズであえるとよいでしょう。

 

ひき肉や野菜のみじん切り、ピーナツなどは、かんでもパラパラのままのことが多く、むせる原因にもなります。

 

それを防ぐには、肉や野菜は筋や皮、硬い部分を取り除き、柔らかく煮ます。

 

ピーナツはピーナツバターにして、青菜のピーナツあえなどに使いましょう。

 

餅、かまぼこ、ちくわ、こんにゃく、高野豆腐のような粘り気や弾力性のある食品は、喉に詰まりやすく危険です。

 

かまぼこやちくわは代わりに、はんぺんを使いましょう。

 

餅は6~8等分に小さくするか、白玉粉で作った白玉団子を餅の代わりにして、雑煮に入れて食べます。

 

高野豆腐は豆腐を代用します。

 

繊維が多くて硬いゴボウ、レンコン、タケノコ、小松菜、セロリ、アスパラガスなどの野菜は、繊維を切るように切って柔らかく煮ます。

 

うどんやそばなど、すすり上げて食べるものは、誤嚥の原因になりやすいので、長さ3~4㌢に短く切ると、むせにくくなります。

 

山芋を入れて、とろろ入りのそばやうどんにすると、とろみが付いて食べやすいです。

 

食べにくいから食べないと、だんだん食べない食品が増加して偏った食事になり、低栄養になりやすいです。

 

まずは、形を変えて食べられるように工夫してみましょう。