認知症になると食べ物を食べ物として認識できなくなる場合があり、目の前に食事があっても食べられなくなる人もいます。
今まで普通に使っていた箸やフォークの使い方が分からなくなり、困ってしまうこともあります。
グループホームや施設のベテランのスタッフは、こういうケースに慣れています。
しかし、ご家族だと感情的に叱って人間関係がこじれてしまう場合もあります。
適切な食事は認知症の発症を抑える効果があると考えられています。
栄養素の代表的な物として、果物、野菜にはビタミン、抗酸化物質、ミネラルなどが含まれており、野菜、果物の摂取量の多さが認知機能の低下を抑制する働きがあるといわれています。
ワインには抗酸化物質が含まれ、適量の飲酒は認知症の発症率の低下につながると指摘されています。
サバ、サンマ、アジ、イワシなどの青魚に含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)は、オメガ3脂肪酸の一種で、脳機能の維持にはオメガ3脂肪酸の摂取量が効果的との研究結果もあります。
季節のサンマやサバは脂が乗って大変おいしいですが、毎日買い物にいけない人には、多く出回っていて賞味期限も長いイワシ、サンマ、サバの缶詰をお薦めしています。
最近は缶詰だけを使うレストランが開店するなど、缶詰に注目が集まっています。
みそ煮やかば焼きなどは味が濃いので、お湯をさっとかけて味を薄めてもよいですし、水煮はサラダに。ひき肉の代わりにサバ缶をほぐしてぎょうざの種にするのもお勧めです。