夜間や休日の急な子どもの病気に対応する小児救急電話相談をご存じだろうか。

 

全国どこでも短縮番号「#8000」にかけると、地元の相談窓口に転送され、専門の看護師や、小児科医の助言が受けられる。

 

国の補助金で都道府県が実施。

 

1990年代後半から2000年代初め、夜間の診療を担う小児科医の疲弊が問題化した。

 

自殺者も出る中、日本医師会が医療体制を検討する委員会を設置。

 

委員長として電話相談の事業を提案し、02年に地元の広島県でモデル事業を始めた。

 

午前0時以降は受け付けていない自治体もあることから、その解消と、相談員の教育が課題だという。

 

相談件数は増えていて、15年度で約72万件。

 

内容の60%は育児不安が絡んでおり、そうした相談にも対応できる体制が求められている。

 

厚生労働省は、全国の相談窓口に寄せられた情報を一元化的に集め、解析する事業を本年度から取り組む。

 

将来的には各地の相談事業を支援する全国センターが必要だと思う。