電気ポット・ケトルの湯をかぶったり、炊飯器の蒸気に触れたりしてやけどをした3歳以下の乳幼児が、今年3月までの約6年間に230人以上に上がることが分かった。
電気ポットでは旅行先で乳児が死亡した事故があった。
子どもの手が届く高さ・範囲に製品を置いていた事故が目立つ。
届かない場所で子どもが製品のコードを引っ張るなどして倒した事故もあり、消費者庁は乳幼児は皮膚が薄く、重症化の恐れがある。コードも含めて届かない所に置くのが重要と注意を呼び掛けている。
キッチンなど製品のある所に近づかないようゲートの設置も効果的という。
各地の30医療機関から提供を受けた情報を分析。電気ポット・ケトルでは130人以上がやけど。
乳児が倒れたポットの湯を浴びて全身にやけどを負って死亡した例や、1歳児が製品自体につかまり立ちして湯がかかり、手をやけどしたケースがあった。
炊飯器によるやけどは100人以上。1歳児が床から高さ約70㌢の棚にあった製品の蒸気に触れたり、床に置いてあったとみられる製品の上に乗って腹部をやけどしたりした事故があった。
消費者庁は湯が漏れない安全機能のある製品や、蒸気レスなど排出制御をうたう製品を使うのも有効と指摘。
やけどが広範囲となった場合は緊急事態と無理に服を脱がさず、シャワーなどで冷やし、濡れたバスタオルで体を包みながら医療機関をすぐに受診するよう求めている。