老化は足から始まると古くからいわれている。
さっそうと歩く姿は健康や若さの象徴であり、ウオーキングは病気病気予防や心身活性化に効果的だ。
便利だから、つい、目的地まで「ドア・ツー・ドア」の生活に慣れてしまい、今もよく外出するのは広い駐車場が完備された郊外店。
最近は速度が遅くなり、体の衰えを感じる。ウオーキングがいいとわかっているけどと省みる。
本県は雪国であり、マイカー普及率が高い。高齢者に限らず歩く機会が少ない人が多く、厚生労働省がまとめた総計によると、県民の1日平均歩数は20歳以上の男性が6005歩で全国ワースト3位、女性は5630歩でワースト6位となっている(2006~10年調査結果)。
最多は男女とも兵庫県で男性7964歩、女性7063歩。全国平均と本県の数値と比較すると、男性は約1200歩、女性は1000歩、女性は約650歩少ない。
1000歩は、身長160㌢前後の健康な人の歩幅なら約700㍍に当たる。700㍍を普通の速度で歩くと10分近くかかる計算だ。
歩数の少なさと健康の関係について、高齢者は体力や筋力の低下が早まり、病気や要介護状態になる危険性が高まる。
大人も子どももテレビやインターネットに費やす時間が増え、歩数に代表されるように身体活動量が減っていることは問題だ。
中高年層に多い高血圧や糖尿病などの生活習慣病は、運動不足が一つの誘因となる。
歩くことは誰にも手軽にできる運動で、国の健康増進計画「健康日本21」は目標項目の一つに、日常生活における歩数の増加を掲げる。
歩行がメタボリック症候群や加齢による運動機能の衰えなどの低減に有効なことは、多くの研究で科学的に裏付けられている。
ウオーキングの継続が血圧や血糖、コレステロール値を下げる効果があることは一般的に知られている。
心疾患や脳卒中、がん、認知症などを予防する点でも注目されている。
1日に1万歩がいいともいわれるが、体力や運動機能に合わせて急に無理をしないことが大切だ。
ごみ出しついでに近所を散歩するなど、まずは家でじっと過ごす時間を減らすことから始めてみてはどうか。