心臓病予防に効果があるとされているものには、ポリフェノールと並び「オメガ3脂肪酸」が挙げられます。

 

オメガ3脂肪酸を取るためには、魚を食べるのも良いですが、ナッツでも同じように補えます。

 

オメガ3脂肪酸の一種で、魚介類の脂肪に含まれるものを「エイコサペンタエン酸(EPA)」と「ドコサヘキサエン酸(DHA)」と言います。

 

一方、ナッツなどの植物性食品に含まれるオメガ3脂肪酸は「αーリノレン酸」と呼ばれ、体内でEPAとDHAが生産されるもとになります。

 

つまり、ナッツで魚と同じオメガ3脂肪酸が取れる、ということです。

 

オメガ3脂肪酸は、体外から摂取する必要のある必須脂肪酸の一つ。

 

悪玉コレステロールや中性脂肪の値を下げ、心臓病、糖尿病、高血圧など、いわゆる生活習慣病の予防に効果を発揮するとの報告があります。

 

2013年に発表されたハーバード大などの調査では、約12万人の男女を20年以上追跡調査したところ、日常的にナッツ類をひとつかみほど食べた人は、全く食べない人と比べて、29%も心臓病による死亡率が低くなっていました。

 

ただ、オメガ3脂肪酸はひじょうに繊細な性質で、扱い方によっては激しく劣化します。

 

高温で加熱しない、光に当てない、低温で保管するといった点に注意し、新鮮なうちに食べることが大切です。