健康志向の高まりとともに、骨粗しょう症という言葉が広く知られるようになり、カルシウム不足が原因と思い込んでいる人が多いようです。

 

人間の骨では、吸収と再生が絶えず繰り返されています。

 

その主役がカルシウムで、食事から補給する必要があるのはご存じのとおりです。

 

その際、骨におけるカルシウムの代謝を調節し、また腸からの吸収を助ける働きをしているのが活性型ビタミンD3です。

 

骨粗しょう症が有名になるにつれて、カルシウムを主成分とするサプリメントや医薬品が作られ、また活性型ビタミンD3も薬として広く使われるようになりました。

 

最近、カルシウムなどを大量に取ることが本当に骨粗しょう症の予防に有効なのかを検証する調査が、海外で広く行われるようになり、意外な事実が分かってきました。

 

骨粗しょう症が問題となるのは、骨がもろくなり、骨折しやすくなるからです。

 

しかし大量のカルシウムやビタミンを取っても、骨折を予防する効果は証明できなかったようです。

 

むしろカルシウムを取り過ぎると心臓や血管にたまってしまい、障害を起こす原因になることも分かりました。

 

それどころか、骨折が逆に増えてしまうというデータさえあります。

 

カルシウムが集まって丈夫な骨となるには、血液中の特殊な物質の助けが必要です。

 

しかし、カルシウムが過剰になるとその物質が消費されてしまい、肝心の骨に集積されなくなるからというのがその理由です。

 

多くの学術調査から、骨を丈夫にする秘訣は、サプリメントや医薬品に頼るのでなく、魚などをよく食べ、日々運動するに尽きることが分かっています。