心臓が停止して119番通報され、近くにいた人から心肺蘇生を施された患者が1カ月ごにい生存している割合は、携帯電話からの通報の方が固定電話より高い。
患者のすぐそばから通報することで消防に容態が正しく伝わることや、具体的な指示を受けながら適切に心肺蘇生が行えたことなどがあげられる。
携帯からの通報は、管轄の消防本部につながるとは限らないなどのデメリットが指摘されているが、携帯の利用を促した方が救命率を上げられる可能性がある。
2012~14年に消防署が集めた119番通報のデータを基に、心停止患者のその後の経過や心肺蘇生の質などが電話の種類によって違いがあるかを分析した。
その結果、患者が1カ月後に生存していたのは、携帯電話からの通報では9%、固定電話が4%と差があった。
心拍が再開する割合、脳の機能を保ったまま1年後に生存している割合については、いずれも統計的に意味のある差まではなかったが携帯電話の方が多い傾向があった。
また、通報者らが消防本部の指示に従って胸骨圧迫(心臓マッサージ)を施した割合も携帯の方が81%と固定電話より10%ほど高かった。