定年退職した夫が毎日家にいるようになって、イライラや落ち込みが増えたり、夫の足音を聞くと動悸がしたり。
思い当たる女性は、夫がストレスの原因となって心身に不調が出る「夫源病」かもしれない。
どんな妻と夫が注意したらいいのだろうか。
夫が家に帰る時刻が近づくと動悸がして、彼が起きている間中、頭痛や腹痛を感じました。
過呼吸をトイレに閉じこもって我慢したこともありました。
亭主関白で喜怒哀楽が激しく、話に出るのがちょっと遅れただけで激怒する人。
結婚して以来、夫を怒らせないよう、ずっと気を使って暮らしていた。
転機は、夫自身が体調不良のため診察を受けた。
奥さんも一緒にと言われ受診したところ、「不詳の原因はご主人」と告げられた。
先生に「我慢はだめ。ご主人とけんかしてください。言い返していいんですよ」と言われ、ちょっと目が覚めた気持なったらしい。
それでも最初は夫が怖くて何も言えず、診察のときだけ言い返すうちに、だんだん2人だけでも言いたいことを言えるようになった。
体も楽になりましたと振り返る。
夫源病とは文字通り、夫への不満や夫の存在そのものが強いストレスとなって耳鳴り、めまい、頭痛、不眠などの更年期様症状が妻に現れる状態を指す。
50代以上の女性が多いが、近年は30~40代も増えているという。
夫源病になる妻にも、夫身も、それぞれ共通点がある。
妻は「経済的自立力が低く、几帳面な人で、周囲に気配りする良妻賢母タイプ」、夫は「外面が良く、職場では指導者的な立場にある人」が多いという。
処方箋は「口げんかをする」こと。
手が出るのは論外ですが、口げんかは立派なコミュニケーション。
日頃から夫に本音をぶつけられる妻は、夫源病にはならない。
夫の行動にイラっときたら、素直にぶつけてみてください。
夫源病危険度チェックリスト
(夫の現状について当てはまるものを答えてみてださい。)
・人前では愛想がいいが、家出は不機嫌。
・上から目線で話をする。
・家事に手は出さないが口は出す。
・妻や子どもを養ってきたという自負が強い。
・「ありがとう」「ごめんなさい」のセリフはほとんどない。
・妻の予定や行動をよくチェックする。
・仕事関係以外の交友や趣味が少ない。
・妻がひとりで外出するのを嫌がる。
・家事の手伝いや子育てを自負する自称「いい夫」。
・車のハンドルを握ると性格が一致する。
4個以下 ・・・ セーフ、今のところ夫源病の心配は少なそう。ときには喧嘩をしてガス抜きを。
5~7個 ・・・ 夫源病予備軍、このままでは徐々に夫への不満がたまり、夫源病になる可能性あり。夫の意識改革が必要。
8個以上 ・・・ 明らかに夫源病、夫の存在そのものがストレスとなり、すでに身心に不調が現れているかも。早急に対策を!