厚生労働省の2015年版 日本人の食事摂取基準によると、18歳以上の男性のナトリウム(食塩相当量)の目標摂取量は1日8グラム未満、女性は同7グラム未満。
 

5年前と比べると、男性は1グラム、女性も0.5グラム少なくなっています。

 

これは、日本人に最も多い生活習慣病である高血圧を予防するための措置です。

 

1日1グラムの減塩で血圧は1mmHg低くなるとされていますが、おいしい減塩食を作るのは難しいものです。

 

そこで、減塩食を作るときのこつをご紹介します。

 

減塩醤油の使用は基本ですが、塩味が足りないときはレモンや酢で酸味をつけ、カレー粉やトウガラシなど香辛料もうまく使いましょう。

 

肉や魚を焼くときは漬け置きなどはせず、調理の直前に片面だけ塩を振ると、素材の表面に塩分が集中し、少量でも塩味を感じやすくなります。

 

また、ソースやしょうゆを使う場合は料理に直接かけず、小皿などに入れてつけるようにすると、使用料を減らすことができます。

 

ただし、いくら努力して料理の塩分を減らしても、食べすぎてしまってはトータルの摂取量は減りません。

 

腹八分目が減塩の大前提です。