近年は、医師の指導を受けながら、原因となる食べ物(アレルゲン)をとる免疫療法が効果をあげ、就学前には軽減するケースも少なくありません。
ただ症状が軽減しない人もいます。
その場合、アレルゲンを口にしないよう、注意しながら生活していくことになります。
それゆえ患者には子どものときから、自分で自分の身を守る力を付けてほしいのです。
子どものころは、親が手作りしたり、安全だと確認できたりした食べ物だけを口にしていれば済みます。
保育園や小学校では、取り組みに差があるものの、調理員や先生が協力してくれます。
中高生以上になると、そこまでケアしてもらえるとは限りません。
どんな食材が使われているのかを自分で見極め、安全かどうか判断する必要のある機会が増えます。
買い物のときなどは、原材料の表示の氏国をよく理解した上で、品物を選ぶのが当然です。
行動の範囲が広がって、外食や外泊をする機会が増えていくと、事情はより複雑になります。
食材だけでなく、アレルゲンが混入しないような安全な調理環境で作られていることなども、考慮する必要がでてきます。
時には調理する人に、食物アレルギーについて説明する力が求められるでしょう。
食物アレルギーと付き合いながら人生を送る人には、自分の身を守るために不可欠なことです。