村上春樹の作品の中で一番人気な小説

大切な人の喪失と心の再生をテーマにしています。

読み終わった後も余韻が止まらない最高の作品です。

登場人物も魅力的な人が多く、読んでいて飽きません。

上巻



あらすじ


直子のいる療養所から帰ってきて、一般社会のカオスさに頭がおかしそうになるワタナベだが、緑と会うことでそれは収まっていった。


その後も直子に手紙を書き続け、冬にはまた療養所に遊びに行き、平穏な生活を送った。


ところが直子の病状が悪化し、大きい病院に移ることに。


その間に緑との恋愛も発展し、二人の間で板挟みになる。


そして突然直子が、、、


感想


読み終わったときに胸がキューンとした。


キュンではなくキューンと。


直子という大切な人が死に、レイコさんの働きかけがなければ、彼女が生きていたときのことを何度も何度も思い返して、記憶の中の彼女に恋焦がれて続けることになっていただろう。


死者と一緒に人生の時が止まってしまっていただろう。


でも生きている側はそれではいけないのだ。


この先生き続けることを考えなくてはいけない。


それは、まるで死者を置いてけぼりにしてしまうような辛い行為だ。


その気持ちに必死に打ち勝とうとするレイコさんとワタナベの気持ちを思うと、胸がキューンと痛んだ。


最後にワタナベとレイコさんが交わったのは、死者に引っ張られそうな感情を振り払って「生」を実感するためだろう。


緑を正式な彼女とするワタナベと、遠く旭川に引っ越すレイコさん。


二人の強い決意に胸が打たれた。


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