感想


上巻とは比べ物にならないほど恐ろしい内容だった。


自分の本性がバレたらその人を殺すことで解決してきた蓮実だが、ついに2年4組全員を殺すことにして猟銃を片手に隠れる生徒を撃ち殺していく。


生徒たちがあの手この手で助かろうとする手段を全て難なく越えてしまうので、その度に今度こそ生徒が助かるかも…と希望を持っては打ち砕かれての繰り返しがスリル満点だった。


結局全員殺し終わった(と思っていた)ところで蓮実は逮捕されるが、精神異常と判断されれば死刑にはならない可能性もあるのだという。


いとも簡単に脱獄して生き残った生徒たちを殺しに来るのではと想像できるくらい彼は悪魔のような狂った人間だ。


逮捕されてハッピーエンドかと思いきやなお生き残りの生徒を怯えさせる蓮実聖司という化け物。

逮捕されたときも一切心を乱すことのなかった彼だが、初めて自分の犯行がバレた瞬間何を思ったのだろうか。


彼にとって逮捕は終わりではなかったとしても悔しいとすら思わなかったのだろう。


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