日本政策金融公庫からの借入についての、あまり知られていない落とし穴 | Mr.資金繰り表 税理士コンドウマナブ

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税理士、資金繰り表ドットコム代表、マイケルEガーバー認定ファシリテーター、マインドマップ公認インストラクター、翻訳家、ボードゲームデザイナーと色々やってます。

アベノミクスのせいなのか、最近、日本政策金融公庫が数年前に比べて格段に利用しやすくなっています。

以前は、担保あり、保証人あり、保証人なしの3区分で利息に差が付けられていましたが、

現在は、担保ありと、担保なしの2区分になり連帯保証人は不要となりました。

創業者向けも以前は、自己資金の要件が非常に厳しかったのですが、それが1/10に、

さらに中小企業経営力強化資金を利用すると自己資金すら不要となりました。(税理士などの認定支援機関と一緒に事業計画を策定することが必要)

保証料も不要で利息も安い、いいことづくめのようですが、ひとつ大きな落とし穴があります。

数年前から、日本政策金融公庫は、個人信用情報機関のCICなどに、貸付の情報提供をはじめています。個人借入はもちろん、法人で借入た場合でも代表者保証をしていると、ばっちりと借入額が登録されます。法人で借りた場合でも個人の債務としてカウントされ各金融機関は照会することができます。

法人借入の場合1000万円を超えるようなケースも多いので、住宅ローン、くるまのローンを借りるときやクレジットカードをつくるときに大きく影響してくると思います。

心配な人は、CICのサイトトで1000円支払うと自分の信用情報を調べることができます。
実は私も自分自身の信用情報を調べたことがあります。なかなかスリリングですが、自分がどのように金融機関から見られているのかを客観的に知ることができ安心することもできます。

因みに銀行からの借入は登録されません。

そんななかでオススメなのは、マル経融資といわれるもの、これは商工会や商工会議所を通じて日本政策金融公庫から借りる制度です。こちらはCICに情報を開示していないようです。

金利も安いので、お勧めです。商工会、商工会議所も最近は積極的に動いていますので相談してみられては如何でしょうか?