先週の三連休で、久しぶりに上野に行ったら、
なんとびっくり

 

 

大好きなピカソの展覧会が開催中⁈
1/21までって……。
 
聞いてないよ笑い泣き
ノーマークでした。
 
ということで、
なんとか時間をやりくりして、本日、無事訪問がかないました。
 
2023-2
 

 

 

 
ピカソとその時代
ベルリン国立ベルクグリューン美術館展@国立西洋美術館
 
ずっと空いてる予約状況だったので、
事前予約はしなかったのですが、
今日はweb予約は満席。
とはいえ、当日売りも出ていたので
滑り込みセーフです。
 
でも、かなり混んでましたキョロキョロ
まあ、人の肩越しなら、充分観られる感じ。
 
ピカソは、作風が何度も変わっているけど
今回のコレクションは、全時代網羅。
 
ファミリーで来られてる方も
目立ちましたが、
確かに、学生さんにはお薦めかも。
(中学生以下は無料です)
 
キュビズムとか、青の時代とか言われて、
「あー、こういう感じね」
とわかる、典型的な作品が、全部の時代一堂に観られる貴重な機会です。
 
ピカソが初めてなら、マストな展示。
 
(2,100円は、なかなかのお値段ですが、出来れば常設展も観て欲しい。これなら、リーズナブルに感じます)
 
わかばが好きな、
お目当てのピカソの新古典主義は
少なめだったけど、キュビズムに
見応えある作品もありました。

 

(丘の上の集落)
 
今回の展覧会のポスターにもなっている、
「緑色のマニキュアをつけたドラ・マール」は、
実物の方が、何倍も素敵ウインク

 

 

シックな赤の額が、センスを感じます。
このフレームありで、ぜひ観たい一枚。
 
個人的には、
切り紙のマティス
特に、これがマティスの青❣️
と思える地中海カラーを堪能

 

(縄跳びをする青い裸婦)

 

ちょうど、
切り紙のマティスのJazzが見たかったところ、
Jazz ではないものの、
同じ切り紙シリーズが思いがけず観られて
ハッピーですニコニコ

 

 

晩年のマティスは、

身体が不自由になったため、

この切り紙という手法を確立しています。

 

成せばなる

を地で行っていますよね。

 

また、肖像画系にも良いものが多く、
セザンヌの「セザンヌ夫人の肖像」

 

 

マティスの「シルフィード」(写真不可)
が眼福。
 
パウル・クレーの「平面の建築」

 

 

水彩のモザイク模様が綺麗で、
珍しく、メインスマホのロック画面に
その場で設定
 
 
どれも
作品ごとに
個性的な額に入れられていて、
個人コレクション(由来)ならではの
素晴らしい
筋の通った作品群でした。
 
 
そして、予想外でしたが、
多分数十年振りだった国立西洋美術館。
 
常設展が、かなり見応えあり!
 
国立西洋美術館と
その設立の元になった松方コレクションの代表とも言える
モネの「船遊び」は、
えもいわれぬバランス感が美しく。

 

 

モネの睡蓮は、個人的にあまり興味ないのですが、

この大きな迫力ある構図は、見事です。

ジャポニズムの影響ありとのこと。

 

また、新収蔵品のフィンランドの画家
カッレラによる北欧の風景画
「ケイテレ湖」

 

 

独自の世界観に魅入られます。
 
そして、圧巻はこちら。
 
謎の現代アート感を
醸し出している作品は、
モネの「水蓮、柳の反映」

 

 

1921年に松方氏がモネから購入するも、
数奇な運命を辿り、
2016年にルーヴル美術館で発見され、
翌年に、松方家より西洋美術館に寄贈されたとのこと。
 
第二次大戦中の疎開で生じたらしい
痛々しい傷跡
 
半分ほどが完全に欠損しており、
カンバスの木枠から外した釘跡も痛々しく。
今後修復が入るのか、
もうこのままなのか……。
 
※どうやら修復を施して、現在の状態になったようです。

 

 

企画展、常設展の

ベルクグリューン・コレクション、
松方コレクション(西洋美術館のコアコレクション)
と、個人コレクションの特色あるストーリーも堪能。
 
ちょうど、若沖展の予習で、
「若沖になったアメリカ人」
を読んだばかり。
プライス・コレクションの歴史を
学んだタイミングでの出会い。

 

 

 

◆まとめ
予想外のピカソ展が、今年二回目の美術展となりました。
 
行列になる美術展の日々が
戻ってきていますね。
(常設展は余裕🤗)
 
世界のピカソ美術館を周る夢を
少し思い出した昼下がりでした。
 
 
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