我が家に室内保管のロードバイクがやってきてから10年経ちました。

過去記事(旧ブログ):




当時、嬉しくって最初の一週間で100km乗ったらしい爆笑

30kmはすぐ乗れるようになって、荒川サイクリングロードをゆるっと走っていました。

ただ、何しろ時間捻出が課題。

10年前といえば、当時子どもは保育園児。ワンオペ家庭でロードバイクに乗るというのは、けっこう難しかった。

勉強会やセミナー参加がかなわなかったのと同様に、ライド仲間を作るのもなかなか厳しく。時間が合わないんですよね。

まあ、もともと一人旅を好むタイプですので、のんびりソロライドを楽しんでいました。

丁寧に組まれた90年頃のクロモリロード。フラットバー・ハンドルなので、心理的な抵抗感も皆無。

インデックスタイプのダブルレバーも、高校時代の自転車通学は四速のフリクション式(自分でギアの入れ方を加減する)よりは楽でしょ、という感覚で爆笑問題無し。

また、ARAYA CTL-385というリムは、当時の最軽量らしく、手組ホイールはくるくるとよく前に進むので、ロードバイクの楽しさを体感するには充分なものでした。

コンポは105と600(現在のアルテグラ相当)のミックスで、腕の立つショップ店長に調整してもらったら、20年ものの風化を全く感じさせない素晴らしい走りが可能でした(脚力的にリミットあるだけ)。

そう、長らく保管してあったバイクなので、タイヤとチューブが傷んでおり、譲り受けた当初は走行不可能。引き取りに行って、その足で輪行袋担いでショップに持ち込みオーバーホール、がスタートです。

そこには逆にメリットもあって、なんと初めてのバイクで、チューブカバーやタイヤを選ぶという謎の贅沢さラブ

友人を通じて元オーナーに渡してもらった謝礼とオーバーホール、パーツ代を入れると、実はエントリーモデルのクロスバイクよりも少し高価にはなりました。でも、10年たっても全く飽きることなく大切に乗ってますので、結果オーライ。

いわゆるエントリーモデルのクロスバイクを最初に買っていたら、すぐに飽きてしまい、ここまでのめり込まなかったかもしれないですしね。それくらい、このバイクでの体験が強烈だったことの証です。

そして、このクロモリ号はロードバイクとしての完成度がとても高かったので、数年後に購入したカーボンロードに乗ったとき、実は「この金額払ってこの程度?」「105ってこの程度なの?」と正直がっかりした部分もあったほどウインク

まあ完成車は、金額ありきで作られてますから、味わいや乗り心地ではない。そこを理解するのに10年かかりました。

更に、カーボンのブリヂストン・アンカーのポジションが苦しくて苦しくて、本当に乗るのがしんどかった時も、このクロモリ号での体験があったので、ロードバイクの心地よさ、気持ちよさ、楽しさ自体を諦めることはなかったのです。

先日、Activikeのにっしーさんに、カーボンロードを二回目のフィッティングをしてもらったのですが、その際に「Beforeは本当に苦しくて、このロードに本当に乗り続けていいのか、自分はドロップハンドルのバイクに乗れないんじゃないかと思ってたんです」とお伝えしたほど。

優しいにっしーさんには「よくぞ、そこでロードをやめなかった」と仰っていただきましたが、わかばには、このクロモリロードでの気持ちよさを知っていたので、ロードバイク自体を諦めることはしたくなかったのです。

そして、わかばがロードバイクで感じる「気持ちよさ」の軸は、良いフォーム、良いペダリングであることもその時にわかりました。

付け加えるなら、良く走るそれなりにいい機材も重要爆笑

これが言語化出来るまでに10年が必要でした。

今なら胸を張って言えます。

我が家のクロモリ号、最高!と。

確かに、オールドパーツなので扱えるショップは限られているし、時々変なところが壊れるし、漢なギア構成なので脚力必要ですニヤリ

それでも、往年のレーシーなテイストを纏いつつ、ご近所ポタやお買い物でこのクロモリ号に乗るのは、この上ない贅沢おねがい

もともと高速もしっかり走る子ですが、フラットバーとフラットペダルでストップ&ゴーも楽しめる優秀さ。

このクロモリ号との出会いがあったからこそ、「室内保管」バイクのハードルが下がり、次のカーボンロードに入っていきました。更に、クロモリ号の良いところも弱点もわかったからこそ、カーボンロードのanchorを悲願のヒルクライム仕様(超乙女ギアとシャマルミレ)に変えられたと思っています。

先週、クロモリ号に数ヶ月ぶりに乗ったら、高い姿勢と空気抵抗で「ウッ」となりましたキョロキョロドロップハンドルの前傾姿勢が楽になってきた証拠。ドロップハンドルが苦しくて、フラットハンドルしか乗れないのかと、長年嘆き悲しんでいたのに。変われば変わるものですね。

このクロモリ号は、確かに今のメインバイクではないけれど、わかばのロードバイク・ライフの核になる一台。いわば長老といいますか。

フレームに貼ってある、元々のショップのラベルも読めるので、いつかそのお店にも伺ってみたいなぁと思っています。

我が家の大切なクロモリ号。
これからも、大切に乗り続けたいと思います。



過去記事:
(オーバーホールの記録など)