中編では脳のスリップ現象が起こる為、筋肉の動作でボールをコントロールするとミスが増えるので、身体(足)の質量でボールを止めると、動きの自由度が一つ上がるという話をしました。
では具体的にどうやってドリブルの質を向上させていけば良いかです。
これはもう単純にストレートなドリブルを行いフォームを矯正していくしかないです。
残念ながら近道はないです。
ただ、有効な練習ができるようにいくつかTipsをお伝えします。
-当人にとっての中速域で行う。
あまり低速で行うと、身体が持ってる運動量を感じ取りづらいので、それをボールに移す感覚も得られづらい。
あと子供は一歩一歩体重を地面に下ろしてしまうので、運動量が地面との摩擦で失われやすい。
-あえてボールを追い越したり、遅れたりする。
あえて重心とボールの距離を離すことで、ボールが進むスピードと身体が進むスピードの「差」を感じ取りやすくする。
あとこれによって得られるボールと歩調を合わせない感覚はより高度な身体の使い方への入り口になる。
具体的には身体を先まわらせてボールを守ったり、ボールを「滑走」させることでフェイクをいれる余地をつくったりする。(詳細は別記事で)
-縦揺れの動きのリズムを変えてみる。
走ってる最中ある程度重心は上下するものですが、DFは都合のいいタイミングで来るとは限らないので、どんなタイミングでもボールにタッチできる必要があります。
これを練習すると、とっさの状況で自分の運動量をどの程度ボールに伝えればいいのかの感覚に鋭くなれ、色々なタッチが身に付きます!
イメージとしては身体を揺するブラジル人(ロナウジーニョ)です。
恥ずかしがらずに大げさにやりましょう(笑)
意識的にドリブルの最中にスキップやギャロップを取り入れてみるのも効果的です。
-補足
ちなみにですが、たまに子供の指導者で「腰を安定させて、上下動しないように、一定のリズムでボールを蹴る」方向で指導している人がいますがハッキリ言って逆効果です。
陸上の競技者でさえ、ダッシュしてる時は重心が上下しています。ましてや足の関節が固まりきっていない小学生などは腰が上下動するのが「当たり前」です。
また「ミスのない安定したドリブルを身につけさせたい」との思いでやっているのでしょうが、ボールと重心との距離が固定されたC・ロナルドのような選手を生み出すのがオチです。
リズムも一定なので、仕掛ける予備動作が読みやすくなり、1vs1に勝てなくなります。結果、ドリブラーとしてはまったく通用しない選手ができあがるのでやめましょう。
断っておきますが、これはどんなスタイルのドリブラーを志向するにしてもという話です。
ジダンのように重心の上下動を減らしたり、肩を揺するのを「見せなくする」のは必要です。しかしそれはもっと後の工程です。
日本の指導者はとかく「無駄」を嫌いますが(最短距離を行きたがる?)、選手は固有の動きのリズムや筋肉のバランス、志向を持っています。
結局のところ、体験させて自分にとっての「正解」を自己発見してもらう以外に道がありません。
またそういうレベルのモノ(技術)でなければ実戦では通用しません。
その為には、できるだけ無駄(に見える)な刺激を与えてあげるのがかえって近道だったりします。
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