30日は終日家にこもり、
滞ってしまっていたご連絡関係(汗)や、
普段手が回らない環境づくりをせっせとやりました。
2013年1月~3月の3ヶ月カウントダウンカレンダーも用意し、ばっちりです。
そして、昨日に続き、以下を読み進めています。
<プレイフル・ラーニング/三省堂>

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心動かされた新たな一節をご紹介します。
昨日に引き続き、セサミストリートの制作現場についてです。
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制作現場には、形成的評価*の結果が分かる注視グラフ**が、
廊下に張り出されていました。
*形成的評価:教育カリキュラムや教材のあり方を、カリキュラムの
途中で成果を把握し、その後の改善のために行う評価)
**注視グラフ:子どもの前に白黒の番組を映し出したテレビを置き、
すぐ横に、子どもの興味を引くカラーの静止画アニメのスライドを流し
どちらを注視(attention)するかを7.5秒毎に細かく観察しグラフ化したもの
大切なのは、番組ディレクターとリサーチャーがこのグラフの前に立って
「あ、あの場面だと、attentionが落ちるんだなあ」
「ここで急に上がっているのはなんでだろう?」
などと話し合いをしていた、ということなんです。
(中略)
リサーチャーの役割は、単にデータを集めて分析するだけでなく、
一緒に語り合うことによってプロデューサーを応援することです。
それまで、プロデューサーは経験と勘を頼りに番組をつくっていて、
データも信じないし、リサーチャーの言うことなど聞かなかったわけです。
ところが、フォーマティブ・リサーチ(形成的評価)を行い、
毎日毎日、自分のつくった番組がどう見られたかが可視化されたデータを
見ながらリサーチャーと語ることにより、プロデューサーには
"根拠に基づいた経験"が蓄積されていきました。
その結果、プロデューサーの感覚が鍛えられ、プロデューサーの成長に
つながったのです。
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リサーチャーがデータを集め分析するだけでなく、
その役割から一歩踏み出して、プロデューサーと話し合った、
という場は、素敵な場だと思います。
マーケティング部門で集めたデータに基づいて商品企画をして、
その後の生産部門や営業部門はこんなんじゃ売れないよ・・・とぼやく、
そんなありがちな(!?)図とは対照的です。
言葉で書くと、さらっとしていますが、
実際には、そういう話し合いがしやすい廊下で立ち話ができる場所の環境が欠かせないですし、
グラフを見て指摘し合うときも、間違ってもリサーチャーが
「ここでattentionがさがるような構成はだめだね」などと
プロデューサーの批判をするような言葉遣いをせず、相手を尊重した言葉遣いや態度で接することが
欠かせなかったと思います。
プロデューサーもそれなりにプライドがあるはず。自分のこれまでの経験に基づくやり方だけでなく、
率直にデータを受け入れる器が必要だったと思います。
「本当のプロフェッショナルが集まっていれば、
そこにはお互いの専門性をリスペクトする関係が生れるはず。
良い作品とは、そういう『リスペクトのある真剣勝負』の中から
生まれるのではないでしょうか」
とは本書籍共著の中原淳先生の言葉。
楽しく、自由に、オープンに。
でもお互いにプロフェッショナルとして真剣勝負をするような場を
プロデュース、触媒できるような人になりたいです。