本日も引き続き、お世話になっている研修講師の方のお話です。
営業担当として、講師の方に案件をご依頼すると、
日程としては登壇が可能であっても、
まれに「お断り」をされることがあります。
100名以上いる講師の方の中から、
これまでの経験や講師スタイルを鑑みて、
フィット感を考えてご依頼をしたつもりでも、
「お断り」されてしまうのです。
そうした場合の「お断り」の理由は
「期待される成果を自分は出せそうにない」
という理由がほとんどです。
言い換えれば、
「期待される成果を出すためには、自分以外の人が適任だろう」
ということです。
プロフェッショナルとして
「自分の力量の範囲を知っている」ことに
感銘を受けます。
目の前の「売り上げ」だけを考えれば、
仕事を引き受けた方が収入に直結するはずですが、
「質を担保できない仕事を受けない」という
姿勢を貫いていらっしゃいます。
専門外のことは「分からない」とはっきり
おっしゃる姿勢も、上記の姿勢と共通するところです。
このように時に「お断り」をされる講師の方というのは、
逆に「引き受け」ていただける場合は、
かならずご依頼内容以上の、期待を上回る成果を残してくださいます。
「自分の力量の範囲を知っている」とは、
「できないことを知っている」分、
「できることに集中投下し、高いレベルでやれるようになる」ことに
つながるのだ、と学ばせていただきました。