少し前の話になりますが、
小惑星探査機「はやぶさ」が話題になったことをさして、
毛利衛さんが書籍「日本人のための科学論」の中で、
次のように書かれています。
「他国では、宇宙飛行士が直接関係しない宇宙科学技術に対して、
一般の人がこれほどまでにわくわくすることはありません。
また星を見るアマチュア天文家の数は、日本とアメリカが圧倒的に多い。
ほとんどの国では、『新星を探して名前をつけたって、何の利益があるの。
お金が得られるわけじゃないでしょ』と考えるのが普通だ」
- 日本人のための科学論 (PHPサイエンス・ワールド新書)/毛利 衛

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さらに続けて、
「ほんの些細な新しい現象に気がついて、
それをとことん突き詰めていく。イノベーションは
そうした追究の果てに生まれます。
日本人は、細部にまで神経を研ぎすませることを大切に
考えているわけですが、それは科学というより、
芸術的な完成を、自然を通して養っているからではないでしょうか」
とあります。
細部にまで神経を研ぎすませる、というのは、
繊細な伝統工芸や日本料理にも通じる感覚だと読んでいて思いました。
細部への追究こそが、他のものとの差別化になる、という意味で
非常に大切だと思います。
四季があり、毎日、気温が徐々に変わっていくので、
敏感になっていないと、衣服の温度調節もきちんとできず、
体調を崩してしまうような、そんなデリケートな四季が影響している
のかもしれません。
では「細部にまで神経を研ぎすませる」という強みを
しっかりと発揮するためにはどうしたらよいか?
一つの答えとしては、「自己が安定していること」ではないでしょうか。
風邪を引いて体調が安定していなければ、
毎日の、ささいな季節の変化は感じ取りにくいでしょう。
あるいは、精神的に自信喪失の状態であれば、
周囲に気を配るどころか、自分のことで精一杯になってしまいがちでしょう。
逆に、その状態で細部へのこだわりがすぎているというのは、
不安感が大きいことが影響している可能性があります。
自分が安定していてこそ、
健全に、細部に神経を研ぎすませることができるのだと思います。
果たして自分はできているか。
見直していきたいと思います。