来週の日曜日に行く、大寄席のお茶会に向けて、
少しずつですが、茶道の勉強をしています。
通常のお茶席と違って、大寄席のお茶会は
一番初心者でも気軽に行けるとのことで楽しみではあるものの、
所作の「型」については、最低限場を乱さないレベルを
目指してシミュレーション中です。
茶道は、とてもハイコンテクストな文化だと感じます。
例えば、お茶会では主人側が毎回テーマを決めて、
掛け軸や道具類をそろえたり、お手前のやり方を工夫するそうです。
「宮本武蔵」をテーマとするとき、巌流島の戦いで武蔵が遅れて
やってきたことになぞられて、わざとお手前に必要な道具を、
お茶席が始まった後に持ってきたりするそうです。
招かれた側は、そのテーマが何なのかを見極めて、
主人の心遣いほめるのがマナーだそうです。
しかし、テーマは「今回のテーマは●●です」と案内状に
書いている訳ではありません。
やり取りの中でさりげなくさぐったり、うまい具合に察するのだそうです。
どんなテーマがくるかはわからない上に、
テーマを察することができず、褒めることができないのは
失礼にあたるので、招かれる側の知識・教養も
相当なものが求められます。
だから、一番上座に座る「正客」しか、主人と話さない、
というのも納得です。
「次客」以下、「正客」以外の面々は主人と正客の会話を聞いている
だけで、基本的には発言をしないとか。
それくらい「正客」として主人と話すのには力がいるのです。
「正客」としての教養を身につけるには、
まさに鮒谷さんがよく仰るように「無用の用」の精神が大切なようです。
ここは一つ、メッキをはって、目標は高く大きく!
ということで・・・
「正客の教養」レベルを目指して!
日々、好奇心満点で過ごしていきます。