Mina Watoto 2024年度*創作表現ワークショップ*【第三回目】 | Mina Watoto(みなわとと)の世界中の子どもたちと笑おう

Mina Watoto(みなわとと)の世界中の子どもたちと笑おう

たくさん笑って、泣きたいときは泣いて。キミの好きなことってなあに?キミの素敵な心は世界に広がる。どこまでも。どこまでも。

この日のワークショップは

初めてこのメンバーみんなの一体感を

感じた心動かされる日でした。





第3回目は、小雨の降る中、

『色まみれになって遊ぼう』の日。



「おはよう!」

やってくる子どもたちの顔が

前回よりまた少し緩んでるのを感じる。




身体を使った遊びでも

距離が近くなってきた。

ドキドキしてる子もしっかり感じる。



今日は色の日なので、

まずは森の中で色探し。


私が伝えた色を10秒で見つける。

時間に限りがある分、みんな真剣。




「みどり」「かんたんだよー」

「きいろ」「あった!」


自分の見つけた色、

友だちの見つけた色が同じ『みどり』でも

いろんな『みどり』があることに

少しずつ気づいていく。



「あお」「えー!ないー」

人工物しか見つけられない中、

スタッフの1人が「あった!」。


木と木の間から見える山を指す。


「どれ?」

「ほんとだ!あおい!」


子どもたちの視野が広がりだす。


「あたたかい色。自分にとって

あたたかいな、と思う色を見つけてね」



「つめたい」「やさしい」「くらい」色を

見つけるうちに、それぞれの個の感覚が

開きだす。



同じ空を「やさしい」と感じる子と

「つめたい」と感じる子。

どちらもその子の大切な感覚。



動いて感覚を広げたあとは

内省する時間。


シートの上でリラックス。



自分の中に流れる時間を数えたら



『おといくつ』。

「今、自分の周りから聞こえる音と

今日は自分の中に聞こえる音も聴いてみてね」。



静かな時間が全体をつつみこむ。

自然の音だけが耳に響きだす。


しばらく静寂の時間を過ごしたら

みんなで静寂を壊さないように

静かなシェアタイム。



鳥の声、

雨の屋根にあたる音、

友だちの足の擦れた音、


「身体の中の音が聞こえた人はいる?」


「鼻をすする音」

「ゴクッていう音が聞こえた」

「ギュルルルってお腹から上に」


今度は静寂の時間に

オギタカさんのスティールパンの音が

優しく流れ、自然と溶け込んでいく。



「どんな場所や景色が見える?」


「前にいったアメリカの美術館」

「イオンのトイレ」

「川」「虹の世界」・・・


ゆみ枝さんから

「じゃあ、みんなの心の中に今、

どんな色がうかんでる?」

の投げかけに


子どもたちが今の自分の色を

心に聴いている。


「決まった人?」

たくさん手が上がったことに、

驚きとともに、すごいなと感動しました。


「今から、自分の心に浮かんだ色と

もう一色、それに合う色やこれがいい、

と思う色をもらってきてね」





それぞれ思い思いの色を入れてもらう時間も

静かな時間が流れていました。



まずは垂れ下がった布に

ゆみ枝さんが見本で描いていきます。


自分の思いに正直に

筆を動かしていくイメージ。



じーっとゆっくり考えてから動きだす子、



パレットの中で描きだす子、




それぞれのペースと世界で

布に色がのっていく。





しばらく繊細な時間を過ごしたら


「今度は床の布にも描いていこう。

筆でも、手でも足でも、自分の好きで

やってみてね」


「え?いいの?!」

とばかりに動きだす子どもたち。



垂れ下がる布に

こどわり夢中になっていく子どもたち。





床に世界を生みだす子どもたち。



お互いの身体に

色を塗りつける子どもたち。




オギタカさんの太鼓とともに

子どもたちがどんどん開放されてゆく。



そんな中、

1人で黙々と自分の持ってきた衣装の

Tシャツに色をのせていく子。



朝から「そうしたい」と決めてきていた。


「身体に色が入ってくる気がする」

ポツリと言ったその子の中には

どんなリズムが世界が生まれていたんだろう。



描いたり、偶発的に

色まみれになった布を見て、

「どんな世界に見える?」

みんなで想像タイム。



「あそこ、虹の世界みたい」

「ここは殺人現場」



「じゃあ、この人はどんな人に見える?」



「どこかの民族!」

「民族のふりをした実はどろぼう」


「この人は?」



「へんな王子さま」

子どもたちの想像が膨らんでくる。


「この腕が黄色い人は?」



「トカゲ!」「沼の主」

「掃除のおばさん」「変なお姫さま」


こんな物語に出てきそう、

こんな物語が生まれそう・・・。


子どもたちの心と身体が開き始め、

想像の世界が広がった

繊細で大胆で

豊かな時間でした。



「保育園のときは泥でよく遊んでたけど

久しぶりにこんなにぐちゃぐちゃになって

遊べて楽しかった!」

と言ってくれたのは、

最初「汚れたくない」と言っていた子。


「やってるときはすごく楽しかったのに、

今は顔(につけた絵の具)が乾いて

変な感じで困った」

と言っていたのは、

全身色まみれになった子。


今日もいろんな気持ちを感じたね。



次のみんなに出逢うのも楽しみ♡