白雪姫アレンジできたよ!無駄に長い!


最早新しい話とかじゃなくて全く別の話だよ!


タイトル?適当に英訳しただけだよなんでもいいんだよ!


授業課題はあくまであらすじだからこのまま書かないけど!


多分改めて書こうと思ったら飽きて話変えるんだろーな・・・(あ


まぁ、せっかくだし。小説らしきもの載せちゃおう。


何度でも言うけど自己満足のためです。


というか王子が物凄い恥ずかしいです助けてください(←




あっ、感想は勿論くれたら嬉しいです^p^


無理に欲しいとは言わない!


評価的なものは物好きな方だけどうぞ!


ただし文体には突っ込まないで下さい・・・


決して小説のプロ目指してるわけじゃないのよ・・・


あと一応著作権は梅雨にあるので守ってくださいな><




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世界中に存在する鏡と繋がる、鏡の中の世界。

そこには鏡の外の世界に存在する鏡と同じ数の鏡が宙に浮かんでいる。

時には外の世界から声をかけられ、その場に通りかかった人が対話をする。

髪型についてだとか、化粧についてだとか、至って普通の会話だ。

 

 

外の世界の王妃も、鏡の中の世界の住人と毎日のように会話をしていた。

彼女が持ち出す話題、それはいつだって

 

「世界で一番美しいのは誰?」

 

という問いかけである。

王妃は決して美しくない訳ではなく、寧ろ本当に美しい女性であった。

その為、対話する者は皆

 

「貴女です」

 

と即答する。

それが彼女の日課であり、鏡の世界の日課である。

 

 

ある日、王妃の鏡の前に鏡の世界の王子が通りかかる。

 

「鏡よ鏡よ鏡さん。

 世界で一番美しいのは誰?」

 

毎日同じ答えが返ってくることを前提に出される王妃の問いかけ。

ところが、その時王子は王妃の求めない答えを返してしまう。

 

「王妃様、貴女は美しい。

 ですが…あなたの世界で一番美しいのは白雪姫でございます」

 

その言葉は王妃が求めていなかったもの。

 

「私は…。…王妃様?」

 

王子が言葉を続けようとしたその時、

 

「ま…待ってくれ!!」

 

王妃は怒り狂った形相で鏡を叩き割った。

鏡の世界の鏡も同様に、王妃が映し出されていた鏡が砕け散る。

幸い、両者に怪我は無かったものの、二つの世界の日課が失われてしまった。

もう二度と、鏡の世界に王妃の美しい顔が映し出されることはないだろう。

 

 

その後、後悔の渦に襲われていた王子の耳に、一つの噂話が届く。

 

「外の世界の白雪姫という少女が王妃に命を狙われている」

 

と。

王子はすぐにその原因が自分にあると気付いた。

王子の父である鏡の世界の王に、外の世界へいける鏡を用意するよう頼み込む。

 

「私のせいだ…私が、止めなければ…」

 

向かうは白雪姫の住む小人の家。

使用人に用意させた剣と盾、そして解毒薬を手に、王子は鏡に飛び込んでいった。

 

 

一方、白雪姫は花畑で七人の小人達と戯れていた。

ある日を境に継母である王妃から命を狙われるようになり、

自ら城を抜け出してきた白雪姫。

勿論、今まで城を抜け出したことなどなかったお姫様だ。

慣れない森林を歩くことで体は衰弱し、遂には倒れた。

そこに通りがかったのが七人の小人達。

小人達に救われた白雪姫は、そのまま小人の家に住むことになる。

 

 

花畑の草むらの向こうで、落ちていた手鏡から王子が飛び出した。

鏡の外の世界に着いた王子は、楽しそうにしている白雪姫を見てホッと息を吐く。

しかし、まだ安心は出来ない。

辺りを見渡し、白雪姫を狙う者が居ないか確認する。

見渡していると、銃を構える猟師を見つけた。

 

「貴様…何をしている」

 

王子は盾を構え、そのまま猟師の銃口を押さえつける。

白雪姫を狙うことに夢中だった猟師。

突然現れた王子と向けられた剣に怯え、逃げ出した。

 

 

王子は再び辺りを見渡し、白雪姫の元へ向かおうとした。

白雪姫の居た場所に戻ると、身を黒に包んだ女性が白雪姫と話している。

 

「誰だ…?」

 

聞き覚えのある、綺麗な声。

周りには小人達が倒れるように眠っている。

女の抱える籠の中には、禍々しい色に染まった林檎。

…まさか。

 

「王妃様!!」

 

一つの林檎が白雪姫の手に渡ろうとしたその時。

女の腕は王子に掴まれ、女の手から林檎が零れ落ちる。

 

「お前、何者だ…よくも邪魔を…」

「白雪姫、逃げろ!」

 

白雪姫は女の顔を見て逃げ出す。

女の正体が王妃だったからだ。

裏では名高い魔女であった王妃。

眠っている小人達は恐らく魔法で眠らせたのだろう。

毒林檎を白雪姫に与え、殺害するつもりだったらしい。

王子は自分の正体を明かす。

 

 

「…誰も私を美しいと思っていないのだと、気付いていた」

 

しばらくの沈黙の後、王妃はぽつりと言葉を落とす。

 

「鏡の世界の住人も、本当はお前みたいに白雪姫の方が美しいと思っていたんだろう」

「いえ…そんなことはありません」

 

落ち込む王妃に、王子は微笑んで言葉を続けた。

 

「私は鏡の世界の王子。二つの世界の様子を知る必要があります。

 貴女の、この世界で美しいのは白雪姫。

 私の、鏡の世界で美しいのは王妃様。

 貴女は鏡の世界では、それはそれは愛されておりますよ…

 あの時は言葉足らずで、申し訳ございませんでした」

 

その言葉に溶けそうになる王妃の心。

だが、王妃はやはり誰からも愛されたかった。

手にしていた毒林檎を一口、かじる。

激しい苦しみに襲われ、死に至る…はずだった。

王子が王妃の唇に口付けてきたのだ。

解毒薬を口に含んで。

 

「王妃様、私は欲張りなのです」

 

口移しを終えた王子が、王妃の目をまっすぐ見て言う。

 

「鏡の世界の住人でさえも、貴女を愛して欲しくない。

 私だけが貴女を愛していたい…

 どうか、私だけのものになってくれ」

 

たった一人に愛される喜び。

王妃は、鏡の世界へ足を踏み入れる。

 

 

「ああ、小人達」

 

王子はようやく目覚めた小人達に声をかける。

小人達が訳も分からず呆然としているにも関わらず、一つの頼みごとをした。

 

「白雪姫を、頼むよ。お前達の手で守ってくれ。

 彼女がこの世界で一番美しい、新たな王妃様となるのだから」

 

 

END