大阪に行く飛行機の中、隣に私より10歳くらい若いカップルが座った。離陸するやいなや、沖縄なまりの強いぽっちゃりの彼氏はイビキをかきながら寝入ってしまった。ふと見ると、私のわきに座ってるきゃしゃで可愛らしい小柄な彼女は、彼氏の手にツボ押しマッサージをしてあげている。それも、ずっと。彼はそれに気付く様子もないのに•••ずっと。着陸の寸前に彼は目を覚ましたのだけど、彼が起きると同時に、彼女はマッサージの手を止めて自分の顔や髪を整え始めた。この彼女さんが本当に彼の事を好きで心から大事にしてるのが伝わって、心にジ〜ンと来る気持ちを感じたと同時に、私の自分のボーイフレンドと居る時のスキンシップの欠如に気付かされた。4年程前、出会って2年にならない位は、今と似ても似つかない程私の方からもベタベタだった。なんて私は変わってしまったんだろう!!

彼からすると、騙された気もするかもしれないくらいの変わり様だと思う。うわぁ、悪い事しちゃってたなぁ、と本気で感じてしまう。ごめんね。

出会った頃は、仕事よりも始まったばかりの新しい日常に面白みを感じ、日々のエネルギーをボーイフレンドといる時間にもしっかり配分してた。でも、一緒に住み出して半年か1年経った頃からは、私の一日のエネルギー配分は【90%➕仕事中心】に戻っていたようだ… 、つまり、シングルの頃の私に。彼にとっては、そんな劇的な変化に、今ようやく、ハッと気付かされた。本当に、ごめんなさい。

あの頃程ではなくても、せっかく一緒に住んでるんだから、日々30〜40%は家庭用にエネルギーを残しておかなきゃね。私は普段から、一人で寂しい、なんて気持ちが全然湧かない性格だけど、彼もそうだとは限らないものね。というか、私がこの七月に日本に父の介護の為帰国してから、彼は「寂しい」と結構訴えている。離れて四ヶ月になろうとするから仕方ないなぁ、と思ってだけど、もしかしたら、私の帰国のずっと前から、寂しい思いをさせてきたのかもしれない。いや、きっとそうだ。

未だ彼には、私がココでガンの告知を受けた事は話してない。治療をどうするか、自分でちゃんと決めてから、時期をみて、伝えようと思っている。彼は物凄く繊細なタイプなので、精神的ショックはできるだけ与えたくないから。彼がダメージを受けるだけで、私達の生活にプラスにならない選択は避けたい。まぁ、父の介護とは別に余計に日本に留まる必要が出たら、その時は電話で伝えなくちゃいけないけど、大切なメッセージはできるだけ面と向かって言いたいな。ここ二年ほどないがしろにしてたスキンシップも毎日の生活に復活させたいし。よく「ヒトは無くしてから初めてその大事さに気づく」っていうけど、未だ無くしてない時に気付かされて良かった。本当に、良かった‼︎‼︎

今回の大阪行きで貰ったラッキーな気付き、ありがとう。コレを最大限活かして生かさせて頂きます。感謝しています。