新生子や離乳期動物はお母さんの献身的なお世話で育ちます。
要はお母さんがいないと厳しいってわけです。
お母さんのいない状態の子猫さんを拾ってしまった
どうしたらいい?という経験のある方もいるでしょう。
ご参考までに。
新生子の期間は生まれてから3週間までのことを言います。
自力でうんちとおしっこができるまでのことです。
新生子の特徴として
体温調節機構の未熟と
排便随意運動調節機構の未熟があります。
体調管理において家庭でできる一番重要な管理項目は体重測定でしょう。
生まれた時は猫は80~120gなのが普通です。
毎日体重は増えるはずで
生後10日までに生まれた時の2倍になります。
(一日10gずつ増えると覚えてください)
体重を測定することで栄養状態や体重がわかるはずです。
ちなみに1g単位で必要なのでキッチン用のはかりを使用するといいと思います。
飼育環境の整備も必要です。
1週齢の子は29℃、2〜3週齢の子も同じくらい
1ヶ月経つと22℃くらいが適温になります。
電気カーペット的なものが必要ですね。
低温やけどするのでダイレクトに乗せるんじゃなくて
保温マットの上には柔らかいタオルなんかをひいてください。
温度が高すぎると逆に乾燥して脱水します。
こういう時には心拍数も上がりますし呼吸数も増加します。
なお、飼育環境は自力であったかいところと涼しいところを行き来できると尚いいです。
排尿でタオルが濡れてしまうので
小まめにタオル交換をしてください。
また湿度も必要なので、環境の上に濡れタオルを被せるなど必要かもしれません。
ご飯は猫さん用の粉ミルクを使用してください。
上記のものなんかは購入できるならいいと思います。
動物病院に相談ください。
何がいいかって抗体成分まで含まれるところです。
初乳の飲めなかった子猫さんには非常に有用です。
ミルクの温度は人肌程度にしてください。
哺乳瓶は難しいことも多いので
動物病院に行って1ccシリンジをもらうといいと思います。
吸い付く力のない新生子にも使用できます。
人口哺乳では生後2週間までは2時間おきにやって
離乳期までに4〜6時間ごとに伸ばしてください。
さて、次回もこの話題について書いてみます。
では。
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