免疫システムの異常に対するこれまでの医療 〜アニミューンに至るまで〜 | みなとまちアニマルクリニックの「裏」ブログです。

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こんにちは。こちらは「非公式」ブログです。書いている内容は、あくまでも著者の一意見であり、賛否のご判断はお任せします。読み飛ばす程度に呼んでください。僕は自戒のつもりで書いてます。

 

というサプリにつながるお話で3話連続で免疫の話です。

 

なんか書いてると使いたくなるから

 

うちの愛猫バントライン君のサプリが増えてしまった。

 

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低下した免疫を上げる薬剤は存在していませんでした。

 

で、出てきたのがオプジーボ。(商品名でスマソ)

 

2018年に京大の先生がノーベルとりましたよね。

 

オプジーボは免疫チェックポイント阻害剤で

 

免疫のブレーキがかからないようにする薬剤です。

 

一般的に免疫力が上がるという言葉をよく目にしますが

 

オプジーボが出るまでは

 

医学的には「免疫力が上がるは間違い」でした。

 

そもそも免疫力という定義がありませんでしたので。

 

そこに登場したのがオプジーボで

 

やっとこさ免疫力が上がるが科学的になったわけです。

 

免疫亢進に作用する筆頭はステロイドです。

 

超優れものの薬ですが

 

長期投与による副作用は大問題です。

 

この副作用のイメージのせいで、使えやいいじゃんと思うシーンでも

 

なかなか飼い主さんの首を縦に振らせることができないこともしばしば。

 

前話でも書きましたが

 

確かに免疫は低下と亢進が同時に起こるために

 

とりあえず全部抑制かけちゃうステロイドはある意味諸刃の剣です。

 

(免疫システムは基本的に特定のタンパク質に対して作動します。

 

ところがあるタンパク質に対する免疫の亢進と

 

別のタンパク質に対する免疫の低下が同時に生じる場合があります。)

 

そう、ステロイドもオプジーボも西洋薬は片方向にしか作用しないんです。

 

で糖鎖TPGー1は両方向いけるぜ!!的な話になるわけですね。

 

慇懃礼賛という僕が最も好きな小説があります。

 

日本人は全員読むべきだと思ってます。

 

読んでいただければお分かりになると思いますが

 

全部ぶっ潰す的な西洋薬は確かに西洋的ですよね。

 

※ 僕自身はそういう思想ではありませんよ。笑 

 

刺身ばっかり食べますが、デニムが大好きですし、日本車を所有したことがありません。

 

つまりいいところはいいでいいじゃない?

 

と思うわけです。