リンパ腫は猫さんでよく起こります。
一言で「リンパ腫」という病名でまとめられないほど
非常に色々な病態が存在します。
そして「こんなとこにできたの?とかこんなところの腫瘍がまさか?」的な感じで
非定形が多い腫瘍でもあります。
最早、猫さんの体調不良では常にリンパ腫は疑わなければいけないくらいです。
昔は猫白血病が流行ってたので(野良さんが多かったり、外猫さんも多かった)
僕らの国家試験の頃は「縦隔型」という胸にできるパターンが多かったのですが
今は「胃腸管型」がもっとも多く
続いて鼻腔型、腎臓、縦隔、節性、中枢神経、気管という感じです。
そして非定型。どこに起きてもおかしくない。
なので症例への対応の仕方は
解剖学的発生部位❌ 腫瘍細胞の形態学的分類❌ 免疫学的表現型❌病理組織学的分類に基づいて
パーソナルオーダーでしていく必要があります。