秋らしい、さわやかな日が続きますね。
昨日はお休みでしたが、残置物の処分作業のため私は旧治療院に出勤しておりました。もう少しで完了ですから、まぁ頑張りましょう。
さて、今回もお尻の痛みです。ここはビジネス街なので多いのですよね。デスクワーカーの宿命といったところでしょうね。
50代男性が来院されました。長時間座っているとだんだんお尻が痛くなってくるそうです。以前、営業職だったころは大丈夫だったそうですが、配置転換で事務職になってから発症したようです。
問診、検査の結果から梨状筋の筋膜痛と判断しました。ただし、ただの筋膜痛ではありません。腹部を触ってみると、非常に硬く触った瞬間にピーンとお腹の筋肉が硬く収縮します。ためしに肝臓に触れてみましたが、全く指が入りません。
また、問診により切れ痔を持っている事が判明。また慢性的に下痢と便秘を繰り返しているとの事。
この方は独身の独居者で毎日アルールと食生活はコンビニ中心。
以上からこの症状を考察します。
コンビニ中心の食生活＆毎日のアルコール→腸管の荒れ（リーキーガット）→肝臓の問題→下半身の血行不良→運動不足→梨状筋筋膜痛。
痛み自体は梨状筋の筋膜痛です。通常ならば私の得意なトリガーポイント鍼療法のみで改善可能ですが、上記の通りまず悪い食生活からの内臓への悪影響をまず改善せねばなりません。
そこで、食生活の変更をお願いしつつ治療開始。本人の希望で鍼は使わずに施術。男性に多いのですが、鍼が怖いとの事（笑）。鍼を使った方が短期間で改善できるのですが、鍼を嫌がる気持ちは私も判るので無理強いはしません。また途中から肝臓をケアする為に特別なハーブの摂取をお願いしました。
途中、良くなったり悪くなったりしばらくの停滞期間をはさみながら17回の施術にてほぼ症状は消失。本人の希望もあってそこで一旦施術終了としました。
慢性疾患には、多種多様な生活習慣上の原因が絡むのが普通です。また数か月以上続いた症状というのは、やはり施術にも一定の期間がかかるのが普通です。
この例でも結局3か月近く通院をして頂きました。慢性疾患の治療は長期間かかるので途中で諦めてしまう方も多いのですが、今回は本人の頑張りもあり好結果に繋げる事が出来ました。
慢性疾患の治療は治療家と患者の二人三脚。それを示す好例でした。
田町の鍼灸・整体 港カイロプラクティック鍼灸
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