『どうする家康』第31回の話 | 星野洋品店(仮名)

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肩衝

 

家康から秀吉に贈られたのが〈初花肩衝(はつはなかたつき)の茶入れ〉。濃茶点前(こいちゃてまえ)の時に、抹茶を入れて茶室に持ちこむための容器です。肩が張った形を肩衝、なで肩のを茄子といいます。

 

作中で言ってた通り、両手で包み込めるほどのサイズで一国の価値があります。家康は茶道にあんまり興味がなかったようで、惜しげもなく秀吉にあげちゃいました。そのうち徳川家に戻ってきますがね。

 

 

鬼武蔵こと森長可がサプライズ登場しました。城田優ですか。異母弟の森蘭丸(乱)が美少年だったので、同じくイケメン路線のキャスティング。以前の記事で〈とりあえず槍で刺すアレな人〉とご紹介したとおり、ブンブン槍を振りまわしていました。

 

〈鬼武蔵〉の異名で知られますが、めんどくさくなって皆殺しにしたり、ついつい槍で刺しちゃったり、いろいろやらかす人なんですね。それでも織田信長は「あいつは鬼だから仕方ない」と許していました。森長可の父と長兄が戦死しているので、森家に対して気を使わざるをえなかったようです。

 

平時はまともで有能な人なんですがねぇ。城主としては善政を行うし、「末弟の千丸を武士にするのは可哀そうだからいやでございます」と遺言していたり。結局千丸は、武士として森家の名を残すことになるんですが。長可に槍を持たせちゃいけないってことか。