この画像は『利休梅』
清楚な印象の白い花です。
花びらが大きく、「梅」に見えませんね…
「利休」というと、天下一の茶人・千利休が、頭に浮かびますが、この木と関係あるのでしょうか?
千利休が愛用した棗(なつめ・茶道具)には、梅が描かれており、それを利休梅とよぶ話はきいたことがあります。
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前記事にかいた茶室は、ビルの中にあります。
ビルの上階にあるのに、待合の雪見障子からは、庭が見えます。(ビルの中に庭がつくられているのです)
気違い☆お茶会に一緒に参加した友人は、この庭をよろこび、「来てよかった!おちつくね」と言いました。
茶室で「おちつく」という言葉で、思い出されるのは、やっぱり、千利休。
織田信長、豊臣秀吉、ふたりの天下人につかえた利休。
ひとたび茶室に入ると、身分の上下はなく、おなじ人間として茶の時間を過ごす。そのことを、秀吉ですら、利休から学んだそうですが…。
しだいに秀吉との関係が悪化、さいごは死罪となりました。
秀吉の使者が、「切腹せよ」の命令を携えて、利休のもとにやってきた時、いっさい取り乱すことなく、
「茶室でお茶のしたくができております」と言ったそうです。
さいごにたてたお茶は、使者をもてなすお茶だったのですね
和敬静寂の千利休。
黄金の茶室(権力誇示)の秀吉。
茶の湯の心において、相容れないものが、あったんでしょうかね~
画像の「利休梅」、ちょうど利休忌のころに開花するので、この名前という説があります。