過去にも何度か、ブログにかいたけど、初恋の思い出を、ふりかえってみる。
いいトシして、いつまでも学生の時の事を思いかえすアホ
でも、けして甘美、とか、「淡い」などといえる思い出はない…
好きだった人は、中学校の先生だったのだけど、今、思い出してもキョーレツな人だった。
「校内暴力」という言葉がすっかり広まっていた頃。
わたしが住んでいた地区は、のどかな田舎…のはずだが、多くの中学が、すさんでいた。「とくに荒れてる」と悪評高かったのが、私が入学した中学
指導者を、「指導者と思わない」態度をとるワルがいっぱいいた
そして…悪の構造は、小学生のときほど単純じゃなかった(ような気がする)
先生への反逆とか、悪事をとりしきっている一番のワルは自分がオモテにでないよう巧妙に(?)悪巧みをしていた。
だけど、だれもが「そいつが黒幕」とわかってたと思うけどね
そういうワルを中心に不良が束になっている、というのは指導する側からみると、扱いにくい事だったろう
わたしの初恋の人は、社会科の先生で、よその中学から転任してきた先生だった。
すさんだ中学にはびこる悪を制圧するために、おくりこまれたヒトだという噂が流れていた
実際すっごくコワイ先生で恐れられていた。
金八先生みたいに人間力で生徒をつつみこむ…全然そんな感じではない
恐怖で支配してたような気がする(;^_^A
わたしは不良ではなく、おとなしい生徒だったので、目をつけられる対象ではなかったと思うけど、最初はその先生がこわくてビクビクしていた。
その人が担任じゃなくてよかった、と思っていた。
で、あるとき、その先生の生徒への体罰をまのあたりにしたことがあった。
そのとき、授業中ではなかったけど、わたしは自分の席にすわっていた
その席というのが、いちばん前で、教壇と向かい合わせの席。
そして、わたしの隣の席に、学校でいちばんのワルがすわっていた。
そこへ先生がはいってきて、わたしの隣のワルに「○○したのは、おまえか?」と、ある悪事について問い質しはじめた。
不良学生は、いっさい先生と目をあわせず…堂々とふんぞりかえっていた。
先生を無視して返事をしないワル。
先生も無言。
この沈黙は非常におそろしいものだった。
わたしは、自分は関係ないのだから、席をたってどこかに行ってしまいたいと思ったが、こわすぎて身体を動かすことができなかった。
その後、ふたりは、ほとんど会話しなかったような気がするが、先生は質問の答えがYESである事を確信したみたいだった。
「手は机の上に!」と先生が言って、ふんぞりかえっていたワルが、からだをおこしてポケットから手を出し机に手をおいた瞬間、先生が空手をするような感じでワルの手の上に、自分の手をふりおろした!
そして、先生は何も言わず、教室を出て行ってしまい、別の先生が入ってきて授業がはじまった。
体罰の瞬間も、そのあとも、ワルはひとことも声を出さなかった。(みごとなくらい。私がかわりに泣こうかと思ったくらいすごい音がしたから、痛かったと思うけど…)
この時、この不良学生は、叱られてもしかたがない事をしていた。
こわかったけど、先生はまともな大人だったと思う。
ただ、今の時代は、こういう指導はしにくいだろうなー
うっかり手を出したら、揚げ足をとられる時代(;^_^A
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なんで、急にこの話を思い出したかというと
ブロ友さんが、最近ブログを通して、内村鑑三さんの言葉を伝えてくれたから。
↓コレです
真の愛は悪に対する憎悪を十分にふくむものである