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前記事のつづきです。
以前ブログにかきましたが、闘病中だった叔父と一緒に「一日の水分量2リットルくらい」を意識して喉の渇きを感じる以前に水をのんでいたところ、過敏性膀胱という状態になったことがあります。
アメーバブログを書いている方から、水を飲むタイミングと速度が、その人の腎臓の水分処理能力とあっていなければ、飲みすぎで水毒をおこすこともある、と教えていただきました。
私のように極端な行動になってしまう人は、あまりいないと思いますが、水でさえも「とりすぎ」は弊害があるものだと実感した出来事でした。
からだによいと思って、積極的にとっている食品でも、過剰になると弊害をおこす場合があります。
今日は「牛乳」についてかきます。
牛乳は子どものときから学校給食の飲み物として出されており、誰もが身近な健康食品として親しんできたものだと思います。
私は保健師として就職した年、保健所の栄養士さんとともに「骨粗しょう症をふせぐための、乳製品をとりいれた食事」というテーマで調理実習を含む講習会の仕事をしたことを記憶しています。
積極的に乳製品をとろう、という指導から、今は「とりすぎに気をつけよう」という呼びかけ…
健康に関する保健指導の内容は時代とともに変化しております。申し訳ございません
牛乳は飲み物として飲むだけでなく、かなりの加工食品に含まれています。
手作りする場合でも、水より牛乳をつかったほうが、おいしくできたりするもので、強く意識しないままに摂取していることが多いものです。
牛乳の問題を指摘したのはジェイン・プラントさん。(イギリスの女性科学者)
『乳がんと牛乳-がん細胞はなぜ消えたのか』の著者です。
牛乳は子牛を急激に成長させる成長因子やホルモンを含む、強力な生化学的な液体「ホルモンカクテル」であるところが問題だと指摘されています。
(本の序文は以下)
『ミルクは、哺乳類が生後の短期間だけ食用とするように設計された食品である。
したがってミルクには、子どもの急速な成長を支えるために、いろいろな成長促進物質が含まれている。
牛乳はたしかに、急速に成長する子牛(体重が一日に1キログラム増える)にとっては完璧な食品である。
だからといって、乳児(1キログラム増えるのに1ヶ月かかる)にもよい食品ということにはならない。
離乳期を過ぎてなおミルクを飲む哺乳動物は人間をおいてない。
成長の止まった成人が、このような成長促進物質を含む牛乳を飲んだらどうなるのか』
この本は、乳がんの原因の100%が乳製品だと言っているわけではありません。
牛乳を飲んだ人が必ずがんになるわけではないです。
そのリスクを、少しでも減らすための考察です。
プラント博士自身が転移性の乳がんを4回経験したことが、執筆のきっかけですが、その後、再発していないのは乳製品をおさえたことと関係しているとかかれています。
その一例をもって乳製品をリスク食品とするのか?という批判が、本の発売当時にありました。
しかし、その後も読み継がれているのは、とりすぎの弊害について考えさせられる面が大きいからです。
「ホルモンカクテル」については、牛乳の生産性の問題とも関連しています。
本来、子牛のためのものだった牛乳を人間が多量に消費するために、乳牛たちはかなり人工的に管理されています。過剰摂取することによって、物事の良い点だけ受けとることはできず、人間の健康面にひずみをもたらしたところがあるのかもしれません。
本のタイトルには「乳がん」とありますが、男性の「前立腺がん」についても同様のことがいえると思います。
少しわかりにくい書き方になっていたかもしれませんが、前記事では牛乳・乳製品を多くとることが「高脂肪食」につながる点、この記事では「ホルモンカクテル」である点について書きました。